NEXCO東日本、お盆期間中の渋滞緩和策の効果について発表
一定の効果はあったものの、10km以上の渋滞は約2倍に

2009年12月1日発表



 NEXCO東日本(東日本高速道路)は12月1日、お盆期間中(8月6日~8月16日の11日間)の渋滞原因に応じた、渋滞緩和策の効果を発表した。

 発表によると、ETC普及に伴い昨年と比べ料金所を先頭とする渋滞量(渋滞距離と渋滞時間の積)は、ETC利用率が73.9%から84.8%へと上昇したこともあり、9.9km・hから1.1km・hへと減少。ETC利用率が3.1%であった2002年の371.7km・hと比べ大幅な減少となっている。

 また、上り坂やサグ部(下り坂から上り坂へと変化する場所)では、LED表示板を利用して「速度低下注意」「速度回復願います」などの、速度回復情報提供を35カ所で行った結果、対策個所での渋滞量は約9%減少したとする。

 そのほか、高速道のルート選択情報や渋滞予測情報の提供などを行い、それぞれ効果はあったものの、ETC休日特別割引の導入や、原油価格が安価であったことから、交通量が1日あたり、3万8100台から4万5800台へと20%増加。10km以上の渋滞回数は、83回から166回へと2倍に、渋滞量は5048km・hから1万2885km・hへと約2.2倍の増加となっている。

(編集部:谷川 潔)
2009年 12月 1日