マツダ、キャロルをフルモデルチェンジ 愛着がわくデザインと明るいインテリア、エコカー減税にも対応 |
マツダは、軽自動車「キャロル」をフルモデルチェンジし、12月17日発売した。GSとXSの2グレードにそれぞれ2WD(FF)と4WDを用意し、GSには、5速MT、4速AT、CVTを、XSにはCVTのみを用意する。価格は89万9850円~116万7600円で、4速AT車で50%、5速MT車とCVT車で75%のエコカー減税に適合する。なお、5速MT車の発売は2010年2月を予定。
親しみやすいデザインと低燃費、低価格が特長のキャロル。 2004年9月以来の今回のフルモデルチェンジでは、内外装のデザインを一新したほか、軽量化や副変速機構付CVTの採用などにより、環境性能や経済性を向上させている。
エクステリアは立体的で柔らかな曲線が印象的な、愛着がわく、親しみやすい造形とし、ボディーカラーには、鮮やかな緑系の「シャイニーグリーンメタリック」を新たに採用。軽やかな薄青系「エアブルーメタリック」、スタイリッシュなベージュ系「ミルクティーベージュメタリック」、質感のある茶系「マルーンブラウンパール」など、全6色を用意する。
キャロルGS(シャイニーグリーンメタリック) | キャロルXS(エアブルーメタリック) |
インテリアは、個性的な円形デザインを中心に広がるインパネや、丸みを帯びた形状を各所に採用。ベージュとブラウンを組み合わせた明るい配色のシートなどを採用。軽快かつスタイリッシュな印象にしたと言う。また、視認性の高い大型メーター、操作しやすいフロアシフト、多彩な収納装備を採用し、使いやすさにも配慮。瞬間燃費、平均燃費、航続可能距離を切替えで表示できるインフォメーションディスプレイを新たに採用している。
XSのインテリア |
開口部の拡大やサイドシルの高さを下げることにより乗降性を改善し、乗員間距離の拡大により後席の快適性を向上。リア荷室は、4人乗車時でもA型ベビーカーが収納可能なサイズとしている。また、XSには分割式リアシートを標準採用している。
車体の軽量化、燃焼効率を改善したVVT(可変バルブタイミング)付エンジン、副変速機構付CVTの採用などにより、低速域での力強さと高速走行時の燃費性能を向上。10・15モード燃費は最高でCVT・2WD車が24.5km/L。全車で「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(SU-LEV)」に適合し、また5速MT・CVT車が「平成22年度燃費基準+25%」、4速AT車が同基準の「+15%」を達成。全車がエコカー減税、エコカー補助金の対象となっている。
安全性能面では、運転席・助手席SRSエアバッグ、軽量衝撃吸収ボディー、頭部衝撃軽減構造インテリアなど、衝突時の衝撃を軽減する構造および装備を充実。セキュリティアラームシステムを標準装備し、XSではイモビライザーも標準装備としている。
グレードと価格は以下のとおり。
グレード | 駆動 | エンジン | 変速機 | 価格 | 減税レベル |
GS | 2WD | 660cc DOHC VVT | 5速MT | 89万9850円 | 75% |
4速AT | 92万9250円 | 50% | |||
CVT | 96万750円 | 75% | |||
4WD | 4速AT | 105万7350円 | 50% | ||
CVT | 108万8850円 | 75% | |||
XS | 2WD | CVT | 103万9500円 | 75% | |
4WD | 116万7600円 | 75% |
(瀬戸 学)
2009年 12月 17日