MINI、「モーク」の再来「ビーチコーマー・コンセプト」
デトロイトモーターショーに出品

MINIビーチコーマー・コンセプト

デトロイトモーターショー:2010年1月11日~24日



 独BMWはMINIブランドのコンセプトカー「MINIビーチコーマー・コンセプト」を、デトロイトモーターショーに出展する。

 ストロークの長いサスペンションと大径のオフロードタイヤに、リフトアップされた車高、リブの入ったサイドシル、背面に背負ったスペアタイヤケースなど、クロスカントリー・ビークルらしいルックスのコンセプトカー。外観にたがわず、4WD機構を備える。なおこのクルマはランフラットタイヤを履いており、スペアタイヤケースにはタイヤは入っておらず、物入れとして使うようになっている。

 さらに、標準の状態ではルーフはおろかドアも装着されていないのも、このモデルの大きな特徴。ソフトトップや軽量ドアを装着することは可能だが、基本的に大胆なオープンエア感覚を楽しむようにできている。

 同社ではビーチコーマー・コンセプトを、「ミニ・モークの再来」と位置づける。ミニ・モークは1960年代に作られたミニの派生車で、ビーチコーマー・コンセプト同様にドアやルーフを持っていない。空挺部隊用の車両として構想され、エンジンをボディーの前後に積む4WDモデルも作られたが、最低地上高不足で採用されなかった。民生用のFF車に仕立て直して市販したところ、レジャービークルとして人気を呼んだ。

 ちなみに「ビーチコーマー」とは、浜辺に打ち上げられたものを拾って収集する遊び「ビーチコーミング」をする人のこと。

 BMWでは2010年秋に発表するMINIの第4のボディーバリエーションに、ビーチコーマー・コンセプトの技術やコンセプトが生かされるとしている。

ビーチコーマー・コンセプト(左)とミニ・モーク

(編集部:田中真一郎)
2009年 12月 18日