パイオニア、米Honeywellとクロスライセンス契約を締結
今回の契約によりHoneywellに対する訴訟は終結

12月17日発表(米国時間)



 パイオニアは12月17日(米国時間)、米Honeywell Internationalと、自動車用および携帯用のGPSナビゲーション装置分野において、両社の特許の相互利用を含むクロスライセンス契約を締結したと発表した。

 パイオニアは、Honeywell Internationalと米Garmin Internationalに対し、パイオニアが保有するナビゲーション関連特許への侵害行為の差止めを求める訴訟を、11月13日(米国時間)に米国国際貿易委員会(ITC/International Trade Commission)に対して提起していたが、今回のクロスライセンス契約の締結により、Honeywell Internationalに対する訴訟を終結させる。Garmin Internationalに対する訴訟は、今後も継続するとしている。

 また、Honeywell Internationalがパイオニアに対して2008年8月にITCに提訴していた訴訟については、2009年9月に「パイオニアの製品はHoneywell Internationalの特許を侵害していない」との仮決定を得ていたが、今回のクロスライセンス契約の締結により、この訴訟も終結することとなった。

 パイオニアでは、今回のクロスライセンス契約の締結について、Honeywell Internationalがパイオニアの知的財産権に対して価値を高く評価し尊重したことを示すものとしている。

●訴訟対象となるパイオニアのナビゲーション関連特許
米国特許 第5365448号
米国特許 第5424951号
米国特許 第6122592号

(椿山和雄)
2009年 12月 18日