車の保安基準改正についてパブリックコメントを募集
ガルウィングドアの安全基準ほか

12月18日募集開始



 国土交通省は12月18日、自動車の安全基準などを定める「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」の一部改正を検討するため、パブリックコメント(意見公募)を開始した。

 今回の改正の検討は、1998年に日本が加入した国連の「車両等の型式認定相互承認協定」の一部が改訂されたことにより、国内の基準もそれに沿ったものとするため。

 改正を検討する項目は大きく4項目。「ドアラッチおよび扉保持構成部品に係る基準の改正」では、乗降口に備えるドアとしてガルウィング式などの垂直方向に開くドアにも適用。「乗用車用空気入りタイヤに係る基準の改正」では基準の適用範囲を変更し、「衝撃吸収式かじ取り装置に係る基準の改正」では正面衝突試験に用いる衝突バリア壁を厚くするなどの変更を行う。また、「制動装置に係る基準の改正」では、ブレーキアシストシステム(BAS)にかかわる性能要件と試験方法を新たに規定する。

 これらの改正の検討について意見がある場合は、国土交通省自動車交通局技術安全部技術企画課国際業務室宛てにFAX、書面の郵送、電子メールで意見書を提出することができる。意見の提出は2010年1月17日必着のこと。

 なお、国土交通省は「車両等の型式認定相互承認協定」に国内基準を合わせることで、自動車と装置の国際流通の円滑化、生産・開発コストの低減などがより一層図られ、効率的な車両安全対策の推進が期待できるとしている。

●郵送先
〒100-8918
東京都千代田区霞が関2-1-3
国土交通省自動車交通局技術安全部技術企画課国際業務室あて

●FAX
03-5253-1640

●Eメール
g_TPB_GAB_GKK_KGY@mlit.go.jp

(正田拓也)
2009年 12月 18日