三菱、「コルト RALLIART Version-R Special」を発売 2008年度販売終了も、要望に応えて再販 |
三菱自動車工業は1月14日、特別仕様車「コルト RALLIART Version-R Special」を、2月18日から発売すると発表した。価格は232万500円、販売目標台数は200台。
コルト RALLIART Version-R Specialは、2008年5月にも発売されたことのある特別仕様車。ベース車となる「コルト RALLIART Version-R」の4つのドア開口部に、「連続シーム溶接」を採用することで、ボディー剛性を大幅に高めたほか、外装・内装にも数々の専用装備を施し、スポーツ色の濃いモデルに仕上げられていた。一度は販売を終了していたものの、走りにこだわるユーザーを中心に多くの再販の要望があったことから、今回、2008年発売版に一部改良を加えて再販売されることになった。
棒状の電極を使用するスポット溶接が「点」での溶接であるのに対して、円盤型の回転電極を用いる連続シーム溶接では「線」での溶接であり、溶接面積が多いためボディー剛性が大幅に向上する |
このたび再販されるコルト RALLIART Version-R Specialでも、4つのドア開口部で、ボディーパネル貼り合わせ部分の全周を、溶接。ノーマルのスポット溶接に加えて、熟練工の手作業による「連続シーム溶接」を施している。これにより、ベース車のボディーと比べて曲げ剛性で約10%向上し、車両のピッチングおよびロールが抑えられタイヤの接地性が向上。ドライバーの意図に忠実なステアリングレスポンスとトラクション性能を実現したとしている。
エクステリアでは、ラリーアート製のスポーツマフラーを採用。メインマフラー容量とパイプ径を増大させることにより排気効率を高め、重厚なスポーティサウンドを実現。また、メインマフラーからテールパイプまでを鏡面仕上げのステンレス製とすることで、迫力あるリアビューを演出。テールゲート右下部には専用バッジを装着した。
レカロ製のフロントバケットシート |
インテリアでは、レカロ製のフロントバケットシートを採用し、本革巻きのステアリングホイールおよびシフトノブには専用のシルバー色のステッチを施した。また、インストルメントパネルのセンターサイドパネルおよびエアアウトレットリングをカーボン調とし、スポーティなドライビング空間を演出している。
そのほか、2008年発売版からの変更点として、専用のシルバー塗装を施した12本スポークデザインの16インチアルミホイールの採用や、ボディーカラーでは、チタニウムグレーメタリックを新たに設定し、レッドメタリック、ブラックマイカの3色展開としている。
(椿山和雄)
2010年 1月 14日