J.D. パワー、リプレイスタイヤの顧客満足度調査を発表
ブリヂストン、ミシュラン、ヨコハマが各セグメントで1位を獲得

2010年1月28日



 J.D.パワー アジア・パシフィックは、2009年日本リプレイスタイヤ顧客満足度調査(第1回)の結果を発表した。

 スタッドレスタイヤを除くリプレイスタイヤを新品で購入し、4~15カ月が経過した乗用車ユーザーを対象にしたもの。軽自動車/コンパクトカー、パッセンジャーカー、ミニバンの3セグメントでのタイヤ満足度をランキング化。2008年8月から2009年7月までにリプレイスタイヤを新品で購入した乗用車ユーザーを対象に、2009年11月にインターネット調査を実施し、総計6995人から回答を得ている。

 リプレイスタイヤに対する総合満足度を構成するファクターは、「ハンドリング/グリップ性能」「乗り心地/静粛性」「耐久性/信頼性」「見映え」の4つ。各ファクターにおける詳細項目に対するユーザー評価を基に、総合満足度スコアを1000点満点で算出した。影響度の大きいファクターとその影響度は、軽自動車/コンパクトカーが「ハンドリング/グリップ性能」(30%)、パッセンジャーカーが「ハンドリング/グリップ性能」(40%)、ミニバンが「耐久性/信頼性」(27%)と、セグメントによって異なる結果が出た。

 ランキングの結果は以下のとおり。

軽自動車/コンパクトカー・セグメント タイヤブランド別ランキング

軽自動車/コンパクトカー・セグメント
 総合満足度599ポイントを獲得し第1位となったのはヨコハマで、「ハンドリング/グリップ性能」「見映え」「耐久性/信頼性」でランキング対象5ブランド中、最も高い評価を得た。2位は総合満足度594ポイントのトーヨーで、「乗り心地/静粛性」で最も高い評価を獲得。以下ブリヂストン(589ポイント)、ダンロップ(588 ポイント)と続き、これら4ブランドがセグメント平均(585ポイント)を上回ったとしている。


パッセンジャーカー・セグメント タイヤブランド別ランキング

パッセンジャーカー・セグメント
 総合満足度681ポイントを獲得して1位になったのはミシュラン。すべてのファクターでランキング対象7ブランド中、最も高い評価を得ていると言う。第2位はブリヂストン(660ポイント)で、すべてのファクターでセグメント平均を上回った。第3位はピレリ(646ポイント)で、この3ブランドがセグメント平均(638ポイント)を越えた。


ミニバン・セグメント タイヤブランド別ランキング

ミニバン・セグメント
 ブリヂストンが総合満足度618ポイントで第1位。すべてのファクターでランキング対象6ブランド中、最も高い評価だと言う。第2位はミシュラン(612ポイント)で、「見映え」がブリヂストンと同スコアで最も高い評価を得ている。第3位はダンロップ(605ポイント)で、この3ブランドがセグメント平均(597ポイント)を上回った。


 J.D. パワーによると、次回のリプレイスタイヤ購入時に「必ず同じブランドを購入する」と回答したユーザーは11%だが、リプレイスタイヤの満足度が800ポイント以上になると37%に高まると言い、タイヤメーカーが顧客のロイヤルティを醸成しシェア拡大を図っていくには、顧客満足度の向上が不可欠だとしている。

 なお、今回の調査では低燃費タイヤの購入者の64%がタイヤを購入する際に燃費改善を重視し、38%はタイヤ購入時に環境への配慮も重視していることが分かったと言う。

※記事中グラフの調査レポート発行者および出典:J.D. パワーアジア・パシフィック2009年日本リプレイスタイヤ顧客満足度調査(第1回)

(編集部:小林 隆)
2010年 1月 28日