フリーラン、宅配車両に一人乗り電気自動車を導入
トヨタ車体の超小型電気自動車「COMS」をベースに3モデルを設定

2010年2月3日発表



 宅配業を運営するフリーランは2月3日、一人乗り電気自動車、電動スクーター、電動アシスト自転車を導入し、政府が2020年までに目指す温暖化ガス25%削減に対応するデリバリースタイル「ECOVE(エコぶ!!)」を発表した。

 一人乗り電気自動車は、トヨタ車体製の超小型電気自動車「COMS」をベースに、乗れるチョロQやカーシェアリング用電気自動車などの開発実績を持つSCOOCARが開発したもの。

 今回導入した一人乗り電気自動車は、デリバリーとラッピング広告用の「ECOVE-WRAPPIN!!」、デリバリーと移動販売用途を両立する「ECOVE-POCKET!!」、セキュリティに優れる「ECOVE-BOX!!」の3モデル。いずれもボディーサイズは2000×1000×1500mm(全長×全幅×全高)内に納め、バイクと軽自動車の中間に位置づけて「長尺物配送」などの新規市場創出や、ラッピング宣伝カーとしての役割を担う。運転するには普通免許が必要だが、車庫証明、車検、ヘルメットを必要としない原付ミニカーナンバーとして登録でき、最高速度は60km/hまで出すことが可能。

 電気自動車の航続可能距離は1回の充電で約30kmとやや短いものの、フリーランが独自開発した幹線巡回トラック「DEPOトレーラー」によるサポートのほか、自転車・バイク便によるリレー、GPSによる位置関係の把握などにより問題を解決したとしている。

 なお、ECOVEの第一弾として東京都心部5区を対象にしたビジネス5時間便「ECOVE TOKYO5(エコブ東京ファイブ)」、東京23区を対象に24時間対応の個人向け6時間便「NINJA2324(忍者ニーサンニーヨン)」を設定。ECOVE TOKYO5は3月から受付を開始し、利用料金は500円(スタートキャンペーン時)。NINJA2324は5月から受付を開始し、利用料金は600円。

デリバリーとラッピング広告用の「ECOVE-WRAPPIN!!」デリバリーと移動販売用途を両立する「ECOVE-POCKET!!」セキュリティに優れる「ECOVE-BOX!!」

(編集部:小林 隆)
2010年 2月 3日