パイオニア、三菱電機、三菱化学と資本提携
三菱電機が第3位の株主に

2010年2月9日発表



 パイオニアは2月9日、三菱電機と資本提携しこれまで行ってきたカーナビ開発における業務提携を強化するほか、三菱化学と有機EL照明に関する業務・資本提携を行うと発表した。

 資本提携は、第三者割当による新株発行で行い、発行株数は三菱電機が1000万株(調達資金38億350万円)、三菱化学が240万株(調達資金9億1280万円)。また、パイオニアは同日海外募集による新株式9200万株を発行し、海外からの資金調達も行う。

パイオニア発行済株式総数の推移

 株数
発行済株式総数(2009年12月31日現在)

2億1006万3863株

海外募集による増加株式数

9200万株

国内第三者割当による増加株式数(三菱電機、三菱化学)

1240万株

国内第三者割当後の発行済株式総数

3億1446万3836株

 なお、新株発行後は、三菱電機が持株比率3.18%となり、パイオニアの第3位の株主となる。

 新株発行前、発行後の上位3社は下記のとおり。

募集前(2009年9月30日現在) 募集後 
シャープ株式会社14.28%シャープ株式会社

9.54%

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)

5.12%

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)

3.42%

日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)

3.85%

三菱電機株式会社

3.18%

 パイオニアは2009年4月28日に本田技研工業への第三者割当による新株式1470万株の発行での資本提携を発表しているが、その後延期する旨の発表があり現在に至っている。これについては、発行日および払込期日が決定しだい発表するとしている。

 なお、パイオニアは2月9日に2010年第3四半期の連結業績を発表しており、2009年4月~12月の売上高は前年同期比70.4%の3227億8400万円、営業利益は217億5700万円の損失、純損失は447億3000万円となっている。

(編集部:谷川 潔)
2010年 2月 9日