ダイハツ、「ブーン」をフルモデルチェンジ 1.0リッターエンジン搭載の2WD車でエコカー減税75%に適合 |
CL“Limited” |
ダイハツ工業は、小型乗用車「ブーン」をフルモデルチェンジし、2月15日から発売を開始した。価格は110万円~143万5000円。
今回のフルモデルチェンジでは、シンプルなデザインとしながらも、使い勝手を追求するとともに低燃費化・低排出ガス化を実現した。
グレードはCL、CL“Limited”に2WD(FF)車と4WD車を、CXに2WD車を設定。いずれのモデルも車体サイズは3640×1665×1535mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2440mm。
CL“Limited” | CL | CX |
CL、CL“Limited”に搭載する直列3気筒DOHC 1.0リッターエンジンは、エンジン内部の摩擦抵抗(フリクション)の低減や電子スロットルを採用したほか、2WD車は床下触媒の追加などにより、10・15モード燃費で22.5km/L、実際の走行状態に近いJC08モード走行燃費で20.8km/Lを実現。「平成17年基準排出ガス低減レベル75%」に適合するとともにダイハツでは初となる「2015年度燃費基準」を達成した。これにより、2WD車は「環境対応車 普及促進税制」(エコカー減税)で自動車取得税と自動車重量税が75%減税される。最高出力は51kW(69PS)/6000rpm、最大トルクは92Nm(9.4kgm)/3600rpm。
CXに搭載する直列4気筒DOHC 1.3リッターエンジンは新開発のもので、低・中速域におけるトルクと高速域での軽快な加速、そして優れた燃費性能を両立する。Dual DVVT(Dual Dynamic Variable Valve Timing:吸・排気連続可変バルブタイミング機構)や外部EGR(排出ガス再循環)の採用、エンジン内部の摩擦抵抗(フリクション)の低減などにより燃焼効率を向上させ、10・15モード燃費を21.0km/Lとした。これにより、「平成22年度燃費基準+15%」を達成するとともにJC08コールドモードでの「平成17年基準排出ガス低減レベル75%」にも適合し、エコカー減税により自動車取得税と自動車重量税が50%減税される。最高出力は70kW(95PS)/6000rpm、最大トルクは121Nm(12.3kgm)/4000rpm。
エクステリアデザインは、タマゴをイメージしたボディーの四隅にタイヤを配置し、曲線と張りのある面構成で立体感と躍動感を演出した。
ボディーカラーはトワイライトオレンジマイカメタリック、ミントブルーメタリックオパール、シャイニングレッド、パウダリーベージュメタリック、グレイッシュパープルメタリックオパール、パールホワイトI、ホワイト、ブライトシルバーメタリック、ブラックマイカメタリックの全9色を設定。
室内サイズは1830×1420×1280mm(室内長×室内幅×室内高)。インテリアは水平基調のインストルメントパネルを採用するとともに、アッパー部に部屋の壁紙のような模様をあしらったほか、操作スイッチ類などに丸や四角をモチーフにしたパーツで構成する。
フロントピラーは細く見えるような加工が施されたほか、ガラスエリアの拡大や、ヒップポイント高の引き上げなどにより、優れた視認性を誇る。
収納類はインストルメントパネル中央に配置する照明付きマルチトレイやボトルホルダー付きフロントドアポケットのほか、助手席シートアンダートレイ&シートバックポケットなど、豊富に用意される。
CX、CL“Limited”のフロントシートはベンチシートとし、CLは運転席、助手席が独立するセパレートシートを採用。リアシートは、座面を前方に移動させることでフラットスペースを作り出せる「ロングクッションモード」のほか、「リクライニングモード」、「フラットラゲージモード」、「ハーフラゲージモード」など多彩なアレンジが可能。
CXのインパネとシート | |
CL“Limited”のインパネとシート | |
CLのインパネとシート |
グレード | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
CL | 直列3気筒DOHC 1.0リッター | CVT | 2WD(FF) | 110万円 |
4WD | 128万5000円 | |||
CL“Limited” | 2WD(FF) | 125万円 | ||
4WD | 143万5000円 | |||
CX | 直列4気筒DOHC 1.3リッター | 2WD(FF) | 138万円 |
(編集部:小林 隆)
2010年 2月 15日