トヨタ、「SAI」と「HS250h」のリコール修正プログラムを開始 作業内容と時間は「プリウス」と同様 |
トヨタ自動車は、2月9日にリコールを届け出たものの、改修方法が確立していないとしていたトヨタ「SAI」とレクサス「HS250h」について、修正プログラムの準備が整ったと発表した。トヨタでは、対象車種のオーナーに、取扱販売店での修理(無料)を呼びかけている。
レクサスHS250h |
これは、プリウスで低速時の軽いブレーキで、突然ブレーキが効かなくなるとの利用者の声が相次いだことによるもの。プリウスに加えて、同様のブレーキシステムを使用しているSAIとHS250h、プリウスPHV(プラグインハイブリッド)もリコールとなっていた。
プリウスでは、すでに新車でも改善がおこなわれ、販売済みの車両においても改修作業が進められている。今回のSAIとHS250hの改修内容もプリウスと同様で、ABS制御プログラムの修正で、作業時間は40分ほどとしている。
なお、当該プログラムの修正が済むまでは、滑りやすい路面、段差でのブレーキに十分注意し、万が一症状が出た場合には、ブレーキペダルを踏み増せばブレーキが効くので、対処して欲しいと注意を呼びかけている。
以下、トヨタの発表したリコール内容を掲載する。
ABS(アンチロックブレーキシステム)の制御プログラムが不適切なため、ABS作動完了後の制動力が作動直前の制動力より低下することがあります。そのため、ブレーキをかけている途中に凍結や凹凸路面等を通過してABSが作動すると顕著な空走感や制動遅れを感じることがあり、そのまま一定の踏力でブレーキペダルを保持し続けた場合には運転者の予測より制動停止距離が伸びるおそれがあります。
(瀬戸 学)
2010年 2月 17日