ボルボ、オープンモデル「C70」の内外装デザインを刷新

オープンモデル「C70」

2010年4月24日発売
549万円



フロントマスクはアイアンマークやエアインテークを大型化した。リアセクションでは造形の変更をうけた

 ボルボ・カーズ・ジャパンは、オープンモデル「C70」の内外装デザインを刷新し、4月24日から発売する。価格は549万円。

 新型C70は、2006年に登場した2代目モデルをベースに、独自のデザインが施された。フロントマスクはグリル部に収まるアイアンマークとエアインテークを大型化することで、200m先からでもボルボと分かる明確な存在感が与えられた。ヘッドライト内部には先に発表された「C30」などにも採用され、Vシェイプボンネットを一層際立たせる「DNAライト」と呼ばれるポジションライトを新たに備えた。

 また、リアのデザインは従来モデルより低く、ワイドな造形とし、リアコンビネーションランプのほかポジションランプ、ブレーキランプ、サイドマーカーランプにLEDライトを採用する。そのほか、切れ長のヘッドライトを含むフォグランプ周辺の装飾は、リアに流れるようなデザインが施される。

 インテリアでの変更点は、インストルメントパネルを専用デザインのものとし、メーターパネルにアルミニウムベゼルを新たに採用。標準装備のアルミニウムパネルは、表面を立体的な仕上がりとした。

 また、独自のセンターコンソール「センタースタック」はアルミニウムカラーが標準装備だが、スウェーデンのハグストローム・ギターにインスピレーションを受けたと言う、見る角度によって明暗が切り替わるグラデーションの「オイスターバースト・パネル」を新たにセレクトできる。

 プレミアム・ソフトレザー、本革巻き&アルミニウムスポーツステアリング/シフトノブ、プレミアムサウンド・オーディオシステム、BLIS(ブラインド・スポット・インフォメーション・システム)、キーレスドライブ、コンパス機能(ルームミラーに内蔵)、アクティブ・キャビン・フィルター、18インチアルミホイールを1つにまとめた「ラグジュアリー・パッケージ」を新設定。約70万円相当のオプション装備としながらも、価格は40万円に抑えられている。

 なお、従来はC70 2.4i SEとC70 T5 TEの2グレード構成だったが、C70 T5 GTの1グレードのみの設定に変更されている。

インテリアではインストルメントパネルを専用デザインとし、メーターパネルにアルミニウムベゼルを新たに採用。写真のインテリアカラーはオフブラック、本革シートカラーはカカオ。オイスターバースト・パネルを装着シートは標準で本革仕様となるが、ラグジュアリー・パッケージで用意されるプレミアム・ソフトレザーシートはさらに上質に仕上がったと言う。写真のシートカラーはカルサイトクリーム、インテリアカラーはオフブラック。ノルディックライトオーク・ウッドパネルを装着する

 新型C70のボディーサイズは4615×1835×1405mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2640mmで、大人4名が快適に過ごせる居住空間を確保。3分割のスチール製電動リトラクタブルハードトップを採用し、クローズ状態でクーペのようななだらかなデザインに仕上げられた。

 インタークーラー付きターボチャージャー搭載の直列5気筒DOHC 2521ccエンジンは、最高出力169kW(230PS)/5000rpm、最大トルク320Nm(32.6kgm)/1500-5000rpmを発生。10・15モード燃費は9.3km/Lで、実際の走行状態に近いJC08モード走行燃費は、より良好な9.5km/Lとした。トランスミッションは5速ATで、前輪を駆動させる。

 安全性能面では、側面衝突の衝撃や横転事故から乗員を守るため、C70専用に設計された「ドア内蔵型インフレータブルカーテン」(頭部側面衝撃吸収エアバッグ)を装備。これは、作動時にカーテンが上方向に飛び出すとともに膨らむことで、ウインドーの開閉状態にかかわらず前席乗員の頭部を保護するもの。膨らんだ状態を数秒間保つため、横転事故の際にも一役買う。

 横転した際にはリアシート後方から乗員を保護するROPSバーがポップアップ。ROPSバーの先端にはメタル製のスパイクが取り付けられ、ルーフを閉じた状態ではリアガラスを突き破ってポップアップする。そのほか、全シートにプリテンショナーシートベルトを装備する。

ルーフ開閉の所要時間は約30秒横転時にリアシート後方からポップアップして乗員を保護するROPSバー

(編集部:小林 隆)
2010年 3月 11日