インクリメントP、iPhone向けナビアプリ「MapFan for iPhone」
地図データ内蔵型でオフラインでも検索が可能

MapFan for iPhone

2010年3月17日発表
2300円



 インクリメントPは3月17日、iPhone向け地図・ナビゲーションアプリ「MapFan for iPhone」を近日発売開始すると発表した。価格は2300円で、購入後1年間オンライン機能を利用できる。対応するのはOSのバージョンが3.0以降のiPhone3G/iPhone3GS/iPod touchで2GB以上の空き容量が必要となる。ただしiPod touchでは、GPSを利用した機能は利用できない。

 iPhoneには標準でも地図検索アプリ「マップ」がインストールされているが、MapFan for iPhoneは地図データをiPhoneのメモリー上に保持することが特徴。「マップ」の場合、通信ができない環境では、地図検索はもちろん地図の表示もできなかったが、地図データを内蔵するMapFanでは、オフライン状態でも地図の表示やGPSによる現在地表示、現在地追従、住所/駅名/路線名での地図検索ができる。住所は一部の丁目まで対応。地図の拡大や縮小、スクロール、回転などは、iPhoneならではのタッチ操作で直感的にシームレスに操作できる。

地図の拡大や回転はiPhoneならではのタッチ操作で直感的に動かすことができるiPhone内蔵の電子コンパスで自分の向いている向きも分かり、進行方向を上にするヘディングアップ表示も可能

 ただしルート探索はオンラインで行うため、通信できる場所で探索する必要がある。一度ルート探索をすれば、ナビゲーション中はオフラインになってもGPSを利用した案内を続けることが可能。ルートを外れると案内を停止。通信圏内であれば再度通信をしてリルートを行う。

 通信を使えば、「おすすめTVスポット」からテレビで紹介されたお店や施設の情報を検索可能。季節に応じた特集は、定期的に更新される。新着順や、ジャンル、現在地周辺などから検索し、そのまま目的地として設定できる。

通信を使えば周辺のTVで紹介されたスポットを表示でき、さらにそのお店の詳細情報の確認や、目的地への設定ができる。さらに季節の特集など、おすすめTVスポットも検索できる
カーナビの案内画面。次の右左折までの距離やレーンなども表示され、音声と合わせて案内する

 目的地を設定すれば、カーナビとして利用可能。次に曲がる方向や交差点までの距離を地図と音声で案内し、レーンガイドや方面看板なども表示可能。また、ルート探索は有料道の利用と回避の2パターンを同時に検索するので、それらを比較してルートを選ぶことができる。

 一般的な自動車でのルート探索に加え、徒歩モードでのルート探索もできる。その場合、一方通行の無視や細街路を使ったより最適なルートを探索、案内する。

 ルート探索は通信を使って行うため、新たに道路が開通した場合、サーバ側の地図が更新されれば、iPhone側の地図データが更新されていなくても、最新の情報でルート探索を行う。その場合、iPhoneの表示上ではないはずの道を案内する形になる。また、VICSやその他プローブ情報による渋滞考慮には非対応。スマートICにも対応していない。

 購入してから1年後に更新しないと、通信を使った機能は利用できなくなるが、それ以外の地図表示や現在地表示、現在地追従、住所や駅名などによる地図検索は利用可能となっている。利用できなくなる機能は以下のとおり。
・ルート検索/リルート機能(ナビゲーション機能)
・周辺施設/キーワード/TVスポットのスポット検索(住所/駅のスポット検索は含まない)
・おすすめTVスポット/周辺TVスポット

(瀬戸 学)
2010年 3月 17日