国土交通省、「ブレーキ・オーバーライド・システム」の基準化を検討 「イベント・データ・レコーダ」や車載電子システムの電磁波耐性の基準化も |
2010年3月18日発表
国土交通省は3月18日、アクセルペダルとブレーキペダルが同時に踏まれた際、ブレーキを優先させる「BOS(ブレーキ・オーバーライド・システム)」の基準化について、「安全基準検討会」で検討すると発表した。
これは、米国でアクセルペダルがフロアマットなどに引っかかり、ブレーキ操作を行ってもアクセルが全開のまま解除されなかった問題に端を発したもの。自動車の安全確保のためには、ドライバーの意志で確実に止まれることが重要とし、BOS装着の基準化について安全基準検討会で議題に取り上げ、必要な調査および関係者との調整を進める。車載電子システムの電磁波耐性の基準化や、エアバッグのコントロールユニット内に設ける記録装置「EDR(イベント・データ・レコーダ)」の基準化、活用方策についても検討していくと言う。
安全基準検討会は、事故実態などに基づく重要度、技術開発動向、国際調和動向などを勘案して、自動車の安全基準の方向性や基準化項目などについて有識者から意見を聞くことを目的に設置された会議体で、年に3回程開催されている。
なお、トヨタ自動車は今後発売する車両にBOSを装着すること、EDRを積極的に活用するとを発表している。
(編集部:小林 隆)
2010年 3月 18日