NEXCO東日本、エコドライブと渋滞に関する意識調査
渋滞予測を確認すれば渋滞回避できることを啓蒙

2010年3月18日発表



 NEXCO東日本(東日本高速道路)関東支社は3月18日、エコドライブ(環境負荷の小さい運転方法)と渋滞に関する意識調査の結果を発表した。

 これは、NEXCO東日本が推奨するエコドライブの手法の1つである“渋滞の回避”に対する一般ドライバーの認知度を探るもので、今回の調査結果の発表は「渋滞は、渋滞予測を確認して出発時刻などを調整することにより、回避できる」ことを啓蒙するものだと言う。

 アンケート調査は、2009年2月23日~24日の日程で20代、30代、40代、50代の男女各64名を対象にWebアンケート方式で行われ、有効回答者数は512人。

あなたが知っているエコドライブは?
 「あなたが知っているエコドライブ(環境負荷が小さいドライブ方法)はありますか?」という質問では、「急発進・急加速をしない」が89.6%で1位、「無用なアイドリングをしない」が79.3%で2位、「経済速度を保つ」が64.8%で3位。同社が推奨するエコドライブの手法の1つである「渋滞を避ける」は40.4%と、他の項目よりも認知度が低い結果となった。

 なお、3位の経済速度とは、同社では最も燃費がよいとされる速度を指し、一般道では40km/h、高速道路では80km/hと定義づけられている。

あなたが知っているエコドライブはありますか?

自動車を運転する際に実践しているエコドライブ、今後(も)実践しようと思うエコドライブ
 「あなたが自動車を運転する際に実践しているエコドライブはありますか?」の質問では、「急発進・急加速・急ブレーキをやめ、適切な車間距離を保つ」が78.8%と、2位の「無用なアイドリングをしない」(55.2%)を大きく引き離して1位に選ばれた。以下「エアコンの温度を調節する」(37.6%)、「経済速度を保つ」(35.8%)と続き、「渋滞を避ける」は15.8%にとどまった。

 しかし、「あなたが今後(も)実践しようと思うエコドライブはどれですか?」という質問では、1位から「急発進・急加速・急ブレーキをやめ、適切な車間距離を保つ」(84.2%)、「無用なアイドリングをしない」(62.9%)、「経済速度を保つ」(54.3%)と、上位陣の顔ぶれは変わらないものの、「渋滞を避ける」が34.2%を獲得し、現在は実践していないものの、今後取り入れたい項目として検討されていることが伺える結果となった。

あなたが自動車を運転する際に実践しているエコドライブはありますか?
あなたが今後(も)実践しようと思うエコドライブはどれですか?

自動車で高速道路を利用する際の渋滞情報の入手経路は?
 「あなたが自動車で高速道路を利用(運転)する際、渋滞情報の入手経路をすべてお答えください」では、「走行中にカーナビや情報板でチェックする」(44.9%)が1位、「走行中にラジオなどの交通情報をチェックする」(43.9%)が2位で、「自動車で高速道路を利用する際、渋滞情報は入手しない」(24.9%)、「出発前に“ドラぷら”などの渋滞予測サイトを活用する」と続き、高速道路を運転する際に、出発前や走行中に渋滞情報を入手しないとした回答者が4人に1人いることが判明した。

 また、渋滞情報を入手すると回答した人の入手経路は、他の世代に比べ50代がラジオと答えた方の比率が高く、40代と20代はカーナビ、30代はNEXCO東日本の高速道路料金検索サイト「ドラぷら」の比率がそれぞれ高いという傾向が見られた。

あなたが自動車で高速道路を利用(運転)する際、渋滞情報の入手経路をすべてお答えください
年齢別の渋滞情報の入手経路

 なお、ドラぷらには「渋滞予報カレンダー」が掲載されており、利用日を指定して各路線、各区間でどれくらいの渋滞が発生するか、その時間帯や通過所要時間といった渋滞予測情報を確認することが可能。ドラぷらを活用してドライブプランに役立ててほしいとしている。

(編集部:小林 隆)
2010年 3月 19日