アルパインは、2DINサイズの地デジ搭載カーナビ「VIE-X08S」を5月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は19万8000円前後。

　VIE-X08Sは、4チューナー×4アンテナのフルセグ地デジチューナーを内蔵し、7型ワイドVGA（800×480ピクセル）の液晶モニターを搭載。バックライトに白色LEDを採用し、輝度やコントラストの画質調整技術を向上させることで、地デジやDVD再生時を高画質化したほか、ナビゲーション地図表示も従来よりクリアになっていると言う。

　VIE-X08Sのサイズは、178×167.3×100mm（幅×奥行き×高さ）で、重量は約3.2kg。VIE-X08S単体製品のほか、10.2型のリアモニターとのセット製品「VIE-X08SRV-VG」「VIE-X08SRV-GB」もあり、価格と発売予定時期は下記のとおり。

　このVIE-X08Sには、あらかじめ車種ごとの車室内サウンドセッティングデータを50車種分登録でき、ワンタッチでサウンドセッティングが切り替えられる。発売時点では41車種のデータが登録されており、購入後ユーザー登録をすることで349車種分の車室内サウンドデータをダウンロードし、利用することができる。

　サウンドデータには、スピーカーの種類や位置、数、大きさが含まれており、運転席との距離を測定することで、スピーカーからの音の到達時間をそろえてある。

　アンプ部に関しては、MOS-FET採用の50W×4chパワーアンプを搭載。ノイズ対策用の新規セラミックコンデンサーを採用するなどで、高音質なサウンドを実現したとする。

　別売のUSB接続ケーブルを利用すれば、iPhone/iPodをデジタル接続でき、曲名の日本語表示や、アルバムアートワーク画像の表示も可能。SDメモリーや、別売のケーブルを使ってUSBメモリー内の音楽ファイルの再生も可能で、ファイルシステムはFAT 12/16/32に、音楽圧縮方式はMP3、WMA、AACに対応する。

iPodと接続した際の表示。iPhone/iPodとはデジタル接続ができる	アルバムアートワークが登録されていれば表示が可能	iPod/iPhone接続ケーブル、USBメモリー接続ケーブルなどは別売で用意

　カーナビの地図は、ゼンリン製。2010年3月28日開通の首都高速道路中央環状線山手トンネル（3号渋谷線～4号新宿線間）も業界でいち早く収録したと言う。地図データの更新は、年5回の高速道路情報の更新が無料で行え、製品発売と同時開催予定の「X08S お客様登録キャンペーン」に申し込めば、2011年の地図（差分マップ DVD）が無料でプレゼントされる。

　車種ごとのサウンドデータのほかに、別売の専用バックカメラ（HCE-C90D、1万2390円）との接続においても、バックカメラの取付位置を車種専用で設定。専用のため、X08Sの画面上に車種専用のガイドラインが表示される。

ゼンリンの地図を用いたナビゲーション画面	カメラ映像も表示可能

　また、車種ごとに20車種分用意された別売のパーフェクトフィットシリーズを利用すれば、トヨタ「プリウス」（30系）、日産「セレナ」、ホンダ「インサイト」などへの取り付けが美しく仕上がるほか、ステアリング・リモコン装着車では純正リモコンがそのまま利用できると言う。パーフェクトフィットシリーズの発売日は、車種によって異なるが、5月中旬～6月を予定しており、価格は5975円～9975円。

別売のパーフェクトフィットシリーズを使って、カーナビを取り付けたところ。左からプリウス、セレナ、インサイト。20車種あり、いずれも現行モデルに対応する