ボルボ、車の安全に対する意識調査結果を発表
後席シートベルト着用への意識の低さが判明

2010年4月27日発表



 ボルボ・カーズ・ジャパンは、男女800名を対象に車の安全に対する意識調査を行い、その調査結果を4月27日に発表した。

 この調査は4月17日、18日にインターネットを使って20代~50代の年代別で男女各100名を対象に実施したもの。6月に後席シートベルトの着用義務化から2年を迎えるにあたり、後席シートベルトの着用に対する意識調査を行ったほか、高速道路において衝突の危険を感じた経験の有無などについての設問も設けられた。

後席シートベルトの着用率は低レベル
 「一般道において後席に乗車する際、あなたはシートベルトを着用していますか?」との質問に対して、「まったく着用しない」が13.9%、「ほとんど着用しない」が23.9%と、「着用しないことがある」の26.1%を含めて着用率の低さが目立つ結果となった。

 また、「家族や友人が後席に乗車する際、シートベルトの着用を促していますか?」との問いに対して「必ず促している」が26.9%、「促すよう心がけている」が29.5%と、約半数のドライバーしか着用を促していないことが分かった。

Q:一般道において後席に乗車する際、あなたはシートベルトを着用していますか?(タクシー等利用時も含めて)Q:家族や友人が後席に乗車する際、シートベルトの着用を促していますか?

低かった後席でのシートベルト着用に対する意識
 「高速道路および一般道において、後席シートベルトの着用が義務化されていることを知っていますか?」との質問では、「知っている」が71.1%を占めるものの、「高速道路に関しては知っている」(23.1%)、「知らない」(5.0%)と、約3割の人が一般道での後席シートベルトの着用義務を知らなかったことが分かった。

 「もしも義務でなければ、後席のシートベルトを着用しないと思いますか?」という問いに対しては「義務でなければ着用しないと思う」(38.4%)、「義務でなければあまり着用しないと思う」(36.3%)と、後席シートベルトの着用に否定的な意見が74.7%に上ることが判明した。

 一方、後席シートベルト着用の違反罰則内容が厳しくなった際に着用するかどうか聞いたところ、「必ず着用するようになると思う」(58.1%)、「必ずではないが、今よりは着用するようになると思う」(36.8%)と、罰則強化の効果の高さを伺える結果となった。

Q:高速道路および一般道において、後席シートベルトの着用が義務化されていることを知っていますか?Q:もしも義務でなければ、後席のシートベルトを着用しないと思いますか?Q:今後、後席シートベルト着用の違反罰則内容が厳しくなった場合に、着用するようになると思いますか?

後席シートでシートベルトをしない理由
 どんなときにシートベルト着用を怠る、または着用したくないかとの質問を自由回答で聞いたところ、1位は「近距離・乗車時間が短いとき」(235件)、2位は「疲れている/体調が悪いとき」(110件)で、以下「習慣になっていない/忘れてしまう」(70件)、「ゆっくりしたい/窮屈である/動きにくい/長時間動けない時」(65件)、「急いでいる時」(42件)と続いた。

半数の人が渋滞時にヒヤッとした経験
 渋滞時や街中を走行中に、居眠りやよそ見などで前方の車にぶつかりそうになった経験があるかとの質問では、「頻繁に経験している」(1.1%)、「何度か経験がある」(45.4%)と、「実際に事故を起こしたことがある」(5.9%)を含め半数以上の人がヒヤッとした経験があると回答。

 また、万が一の衝突を避けることができる機能やシステムが搭載された自動車があれば購入したいと思うかとの問いに対しては、「ぜひ購入したい」(16.6%)、「機会があれば購入したい」(33.1%)、「今後購入する際の選択肢の1つにあげたい」(40.5%)と、こうした安全システムに高い関心があることを示す結果が出ている。

Q:渋滞時や街中を走行中に、居眠りやよそ見などで、前方の車にぶつかりそうになった経験がありますか?Q:万が一の衝突を避けることができる機能やシステムが搭載された自動車があったら購入したいと思いますか?

GW期間における安全運転の呼びかけ
 後席シートベルト未着用時の危険性は、事故の際に乗員が重傷以上になる確率が高いことに加え、車外放出の危険や前席乗員への傷害の可能性があることも分かっていると言う。後席の利用増加が予想されるGW(ゴールデンウィーク)は、JARTIC(日本道路交通情報センター)によると30km以上の渋滞が約50回発生すると発表されている。同社では後席のシートベルトの着用、そして安全運転を心がけるよう呼びかけている。

(編集部:小林 隆)
2010年 4月 27日