富士通テンは、カーナビ「ECLIPSE（イクリプス）」の2010年夏モデルとして、2DINタイプのメモリーカーナビ1製品、HDDカーナビ2製品を6月下旬に発売する。また、iPod接続コードなどオプション機器3製品も6月下旬に発売する。価格一覧は下記のとおり。

AVN770HD	AVN660HD

　富士通テンは、これらのカーナビの発表にあわせて発表会を開催。発表会での機種説明は、7.0型ワイド（400×234ピクセル）メモリーナビゲーションのAVN7500の話に終始し、女優の上戸彩さんを起用したスペシャルキャンペーンWebサイトの設置や、8月1日まで1万円のキャッシュバックキャンペーンを行うなど、販売の中心はAVN7500になる。

AVN7500のフロントパネル部。SDカードスロットは、地図用と音楽用の2つを装備する		連続車線変更事前案内画面。都市高速など短距離での車線変更が必要な際に表示される

　富士通テン 代表取締役社長の勝丸桂二郞氏は「2010年のカーナビ市場は、金額は5％ほどダウンするものの、台数はPND（Portable Navigation Device）の活性化によって、数％上回る。ナビユーザーのすそ野が広がっている今がチャンスで、2009年度比の5％アップとなる、シェア20％を目指す」と語った。

富士通テン 代表取締役社長 勝丸桂二郞氏	富士通テンは、2009年度はカーナビ市場でシェア16.1％を獲得。2010年度は20％を目指す

　製品説明は同社 製品統括部アフターマーケット推進部市販企画チームの永元覚氏から行われた。永元氏は、AVN7500の特徴を2つ挙げ説明。1つはトヨタ自動車のG-BOOKカーナビでも使われている地図更新機能「マップオンデマンド」に対応したこと、もう1つはこれまで音声での案内を行っていなかった細街路（幅5.5m未満の道路）でも音声を行うようになったことだと言う。

製品統括部アフターマーケット推進部市販企画チーム 永元覚氏	販売の中心に位置づけられるAVN7500	マップオンデマンドの作業ステップ
マップオンデマンドにより、最短で7日後には地図データを更新できる	マップオンデマンドの更新ソフト。Windows用のみ用意される	地図更新は製品購入後3年間は無料
細街路のデータも充実し、音声案内が可能になった	そのほか、レーン案内などの機能が強化されている

　マップオンデマンドは、自宅のWindowsパソコン（Windows XP SP3以降）を使い、カーナビ本体の地図専用8GB SDカードを更新、更新した地図専用SDカードをカーナビ本体に入れれば最新の地図が利用できる機能。この機能により、高速道路や有料道路では最短7日で地図データを更新でき、製品購入後3年間は無料で地図更新ができる。

　また、細街路の音声案内は、交通規制データを整備することで可能になった機能で、音声案内の対象道路が、これまでの約42万kmから約124万kmへと約3倍になった。

　このAVN7500は音楽CDを音楽用SDカードにリッピングでき、Bluetoothのオーディオ接続プロファイルであるAVRCP（Audio/Video Remote Control Profile）の1.4に対応。USBメディアや別売ケーブルを使ってのiPhone/iPodの音楽データの再生も可能だが、iPhone/iPodとはアナログ接続となる。

　HDDタイプのカーナビ2機種は、AVN770HDがAVN779HDの、AVN660HDがAVN669HDの後継モデルとなり、AVN770HDに関しては価格が従来モデルより7万円ほど引き下げられている。3機種の主な使用は以下のとおり。