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BMW、3シリーズ「クーペ」「カブリオレ」のエクステリアデザインを変更 325iクーペを新たに追加。同時に3シリーズ全車の燃費を向上 |
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ビー・エム・ダブリューは5月24日、3シリーズ「クーペ」「カブリオレ」のエクステリアデザインを変更するとともに、6速MT仕様の320iクーペ(右ハンドル)、6速AT仕様の325iクーペ(右ハンドル)を追加した。3シリーズクーペ・カブリオレのラインアップおよび価格は次のとおり。
モデル | エンジン | 変速機 | 価格 |
BMW 320iクーペ | 直列4気筒DOHC 2.0リッター | 6速MT | 468万円 |
6速AT | 479万円 | ||
BMW 325iクーペ | 直列6気筒DOHC 3.0リッター | 598万円 | |
BMW 335iクーペ | 7速AT | 729万円 | |
BMW 335iカブリオレ | 815万円 | ||
M3クーペ | V型8気筒DOHC 4.0リッター | 6速MT | 1018万円 |
7速AT | 1068万円 |
今回のデザイン変更は、フロント・バンパー、ヘッドライト、キドニー・グリル、エンジン・フード、サイド・シル、リア・コンビネーション・ライト、リア・バンパーなど、エクステリア全体で行われた。
フロントは水平方向にワイド感を強調させたほか、キドニー・グリルの造形を立体的にするとともにヘッドライトにアクセント・ラインを追加。サイドは立体的な演出が施されるとともに、ボリューム感も強調する。リアはキャラクター・ラインの位置と形状を変更、リア・コンビネーションランプはデザインを変更し、LEDライト・バーを採用。さらにブレーキ・ライトとターン・インジケーターにもLEDを使用している。
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3シリーズ クーペ | ||
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3シリーズ カブリオレ |
■3シリーズ全車で燃費性能を大幅向上
同日、3シリーズでエンジンの仕様変更などが行われ、燃費性能を大幅に改善したことを発表した。これにより、320iセダン(AT/MT車)、320iクーペ(AT/MT車)、320iツーリング、325iセダン/クーペ/ツーリング、335iクーペ/カブリオレの10モデルは新車購入補助制度(エコカー補助金)の対象となる。また、320iセダン(MT車)は10・15モード燃費を18.4km/Lとし、平成22年度燃費基準をクリア。さらに、ガソリンエンジン搭載の輸入車セダンでは初めて平成27年度燃費基準も達成している。
3シリーズ全体のラインアップおよび10・15モード燃費は次のとおり。
モデル | エンジン | 変速機 | 価格 | 10・15モード燃費 |
320iセダン | 直列4気筒DOHC 2.0リッター | 6速MT | 434万円 | 18.4km/L |
6速AT | 445万円 | 15.2km/L | ||
325iセダン | 直列6気筒DOHC 3.0リッター | 547万円 | 12.6km/L | |
335iセダン | 686万円 | 10.2km/L | ||
320iツーリング | 直列4気筒DOHC 2.0リッター | 465万円 | 13.6km/L | |
325iツーリング | 直列6気筒DOHC 3.0リッター | 567万円 | 11.8km/L | |
335iツーリング | 706万円 | 9.9km/L | ||
320iクーペ | 直列4気筒DOHC 2.0リッター | 6速MT | 468万円 | 17.4km/L |
479万円 | 15.2km/L | |||
325iクーペ | 直列6気筒DOHC 3.0リッター | 7速AT | 598万円 | 12.6km/L |
335iクーペ | 729万円 | 10.6km/L | ||
335iカブリオレ | 6速MT | 815万円 | ||
M3セダン | V型8気筒DOHC 4.0リッター | 6速MT | 981万円 | 9.3km/L |
7速AT | 1031万円 | 9.5km/L | ||
M3クーペ | 6速MT | 1018万円 | 9.3km/L | |
7速AT | 1068万円 | 9.5km/L |
■各モデルのエンジンの仕様変更点
エンジンは、320iセダン、320iツーリング、320iクーペに搭載する直列4気筒エンジンでは最大200気圧に加圧された燃料を筒内に直接噴射する高精度ダイレクト・インジェクション・システムと希薄燃焼テクノロジー(リーン・バーン)を採用し、出力とトルクを約10%高めながら、燃費消費率を最大で約45%向上させた。
325iセダン、325iツーリング、325iクーペに搭載する直列6気筒エンジンでは、超軽量マグネシウム合金をクランク・ケースの一部に採用して軽量化に成功したほか、直列4気筒エンジンと同様の仕様変更を受け、トルクを約10%、燃費消費率を最大で約35%向上した。
335iセダン、335iツーリング、335iクーペ、335iカブリオレに搭載する直列6気筒エンジンは、ツインスクロールターボと高精度ダイレクト・インジェクション・システム、無段階可変バルブ制御テクノロジーのバルブトロニックを組み合わせ、最大出力と最大トルクは従来エンジンと同等ながら、燃費消費率を約20%向上させている。
■そのほかの燃費向上技術
そのほか、燃費を高める技術として、運動エネルギーを電力に変換するブレーキ・エネルギー回生システム「マイクロ・ハイブリッド・テクノロジー」、最適なギア・ポジションを表示することで低燃費走行に役立つ「シフト・インジケータ」、必要な燃料だけを供給して無駄なエネルギー消費を抑える「圧力制御式燃料ポンプ」、エアコンが作動していないときにエアコン・コンプレッサーを切り離して無駄なエネルギー消費を抑制する「カップリング付きエアコン・コンプレッサー」を全モデルに搭載。
320i(MT)車およびM3全車には、停車時にエンジンを自動的に停止させる「エンジン・オート・スタート/ストップ機能」を装備。
335iセダン/ツーリング/クーペ/カブリオレ、325iセダン/ツーリング/クーペのアクティブ・ステアリング装着車、M3セダン/クーペを除く全車に、ステアリング操作時のみエネルギーを消費させる「電動パワーステアリング」を搭載する。
また、MT車のみ最適なギア・ポジションを表示する「シフト・インジケータ」が付く。
(編集部:小林 隆)
2010年 5月 24日