独フォルクスワーゲン、伊イタルデザインの株式を90.1%取得 |
独フォルクスワーゲンAGは5月25日、デザイン会社 イタルデザイン ジウジアーロの株式の90.1%を取得したと発表した。この中には、イタルデザインのブランド名の権利、特許なども含まれるとしている。
イタルデザインはジョルジェット・ジウジアーロ氏とアルド・マントバーニ氏によって1968年にイタリア トリノに設立された。イタルデザインは各自動車メーカーのデザインを手がけているが、フォルクスワーゲン グループに限っても「初代ゴルフ」「初代パサート」「初代シロッコ」や、「アウディ 80」を手がけ、各車のデザインの方向性を決定づける作品となっている。また、現在も2007年のフランクフルトモーターショーで公開された「Up!」に関するプロジェクトが進行中としている。
フォルクスワーゲン グループのヴィンターコルン会長はトリノで開催した共同記者会見において、「我々の会社間の戦略的パートナーシップの新しい時代が今日から始まる。イタルデザインはフォルクスワーゲンファミリーのメンバーになる。フォルクスワーゲングループは今後数年間イタルデザインの任務遂行能力の恩恵を受け、それは2018年へ向けてのグローバル成長戦略に重要な貢献をするだろう」とコメントを寄せ、イタルデザインの共同創業者であるジウジアーロ氏は「フォルクスワーゲングループの一員となることは、我々の強みの価値を高め、約束された未来を切り開くこと意味する」と述べている。
(編集部:谷川 潔)
2010年 5月 25日