京商、フェラーリ公認の飲料景品「1/100 フェラーリミニカーコレクション」
フェラーリ公認のおまけは世界初。「サークルK」「サンクス」で7月20日から発売

手に持つのが「1/100スケール フェラーリ ミニカーコレクション」。フェラーリ公認のミニカーがおまけにつくのは世界初

2010年5月27日発表



 京商は5月27日、伊Ferrariと飲料キャンペーン景品における製造および販売の契約を締結したと発表した。それに伴い、「1/100スケール フェラーリ ミニカーコレクション」を飲料メーカー4社の缶コーヒーに付属するキャンペーンを、全国のコンビニエンスストア「サークルK」「サンクス」で7月20日から開始する。フェラーリの公認を受けたミニカーが製品のおまけにつくのは、世界初だと言う。その発表会を、オープン間もないフェラーリ・ショールーム「Rosso Scuderia(ロッソ・スクーデリア)」(東京都港区南青山)で開催した。

 ロッソ・スクーデリアは、フェラーリ・ブランドのみを扱うフェラーリ・ジャパン正規ディーラー。ショールームは3階建てで、1階および2階にフェラーリの実車を展示するほか、2階ではシート表皮、ホイール、ブレーキキャリパーなどのサンプルが並ぶ「アトリエ」を用意。このアトリエを用意するショールームは、本国イタリア以外では初と言う。

 発表会は3階で行われたが、普段はオフィシャルグッズを販売するほかバーカウンターを設置し、来場者をおもてなしする。ちなみにイタリア語でRossoは“赤”、Scuderiaは“厩舎”(転じてレーシングチーム)を意味し、フェラーリ本社から直々に命名されたのだと言う。

発表会会場のロッソ・スクーデリアは、青山通りと骨董通りの交差点から5分程度の位置にあるロッソ・スクーデリアに展示してあったフェラーリ・612 Scaglietti(スカリエッティ、写真中)とフェラーリ・California(カリフォルニア、写真右)
同じく展示してあったフェラーリ・430 Scuderia(スクーデリア)。ボディーの随所にカーボン、アルミを使用し、ベースモデルより約70kgの軽量化に成功。車両重量は1440kg。最高出力372kW/8500rpm、最大トルク470Nm(47.9kgm)/5250rpmを発生するV型8気筒DOHC 4307ccエンジンを搭載
ショールーム内にはシート表皮、ホイール、ブレーキキャリパー、シートなどのサンプルが展示されている
3階に展示してある「Ferrari F310」(1996年)のハイノーズ。ドライバーを務めたのはスクーデリア・フェラーリに加入したばかりのミハエル・シューマッハ「Ferrari F310B」(1997年)のエンジン・カウル。第8戦フランスGP時の仕様「Ferrari 2003-GA」(2003年)のフロント・ウイング。ルーベンス・バリチェロのマシンに装着されていたもの

 今回キャンペーン向けに用意される1/100フェラーリミニカーは、「フェラーリ 330 P4」「フェラーリ Enzo(エンツォ)」「Dino 308 GT4」「フェラーリ F355 Spider(スパイダー)」「フェラーリ 599 GTB Fiorano(フィオラノ)」「フェラーリ F40 Competizione(コンペティツィオーネ)」の6車種計18種類。

 メタルダイキャスト製で、全長約45mm。ボディーに亜鉛合金、内装/シャーシ/ホイールにABS樹脂、タイヤにTPR(熱可塑性ストラマー)を使用し、ボディーカラーは実車になぞらえ車種ごとに設定したほか、ホイールとタイヤを別体とし、ホイールは車種ごとにデザイン。さらに精密な印刷を得意とするタンポ印刷により、細かなグラフィックやマークを再現したと言う。開発にあたっては、伊Ferrariのデザイナーのチェックを1台ごとに受け、承認されるまでテスト&トライを繰り返したのだそう。

「フェラーリ F355 スパイダー(1995年)」。F355 スパイダーは、フェラーリF1マシンで採用していたパドルシフトのセミATを導入したモデル。348の後継モデルにあたり、電動開閉式のルーフを採用する。オープン/クローズ問わず美しいスタイリングが特徴「フェラーリ F40 コンペティツィオーネ(1992年)」。フェラーリ・フランスがミケロッティに製作依頼をした、ル・マン仕様をベースに10台のみ製作されたモデル。OZ製アルミホイール、固定式4灯ヘッドランプを装備し、徹底した軽量化で、車重はF40より100kg以上軽量の1025kgとした。F40との外観上の違いは4灯ヘッドランプ、フロントフードのエアアウトレット、リアの可変式スポイラー、エアロパーツなど「フェラーリ 330 P4(1967年)」。1966年に逃がした国際マニュファクチャラーズ選手権のタイトル奪還に向け、フェラーリが投入したプロトタイプカー。3バルブヘッドのV12エンジンに自社製ギアボックスを組み合わせ、同年優勝を果たしている
「Dino 308 GT4(1973年)」。フェラーリ初のV型8気筒エンジンを搭載した市販車。246GTの後継車に位置づけられ「ディーノ」ブランドで販売。デザイナーはピニンファリーナではなくベルトーネが担当。ウェッジシェイプのスタイリングや4シーターのパッケージが再評価され、コレクターズアイテムになりつつあるモデル「フェラーリ エンツォ(2002年)」。フェラーリ創業55年周年を記念して作られたモデル。ピニンファリーナ在籍当時の奥山清行氏がデザインし、東京都現代美術館でプロトタイプが披露された。フォーミュラカーをモチーフにした独特の造形のフロントノーズが特徴的「フェラーリ 599 GTB フィオラノ(2006年)」。575M Maranello(マラネロ)の後継モデル。V型12気筒エンジンを搭載した後輪駆動モデルで、フェラーリのフラッグシップを担う2シーターグラントゥーリズモ。エンジンはエンツォに搭載された6リッター自然吸気エンジンをデチューンし、フロントミッドシップに配置される。デザインは奥山清行氏
封入は透明のカプセルが用いられ、中身が一目で分かる仕様

 1/100フェラーリミニカーは、コカコーラ「ジョージア ヨーロピアン」、アサヒ飲料「ワンダ モーニングショット」、サントリー「ボス レインボーマウンテンブレンド」、UCC「ブラック無糖」の4製品に封入される。封入は透明のカプセル(フェラーリオフィシャルライセンスの刻印入り)を使って行われるので、どの車種が入っているかが一目で分かるものとしている。

 発表会では、開発を担当した京商 営業本部 ダイキャストグループの古川顕氏が「1/100スケールのフェラーリミニカーは、ご覧のとおり非常に小さいもので、開発するにあたりさまざまな制約や条件があった」と述べるとともに、こうしたキャンペーン製品は限られたコストの中で製作しなければならないため、非常に苦労したと言う。一番の課題だったのはボディーカラーの再現で、1/100スケールに実車と同じ色を使用するとやや暗い色に仕上がってしまうそうで、それを避けるために色の微調整、調合にかなり気を使った言う。そうした苦労を乗り越えただけに、「ぜひこの1/100スケールのフェラーリミニカーに注目していただきたい」と、その完成度の高さに自信を覗かせていた。

 京商 代表取締役社長の鈴木明久氏は、「フェラーリと6年間にわたって交渉を続け、やっと認可がおりた。1/100スケールの公認は世界初。そして無料のおまけで公認のものがつくのも世界初」と述べるとともに、今回のキャンペーンは第1弾に位置づけられており、今後3年間にわたって最低36車種・100種類以上をリリースするとしており、継続的にコレクションできるシリーズとして展開していくと言う。今年の秋頃には時計付きディスプレイケースやコレクションケースなどの販売も予定している。第2弾は2011年春を予定する。

京商 営業本部 ダイキャストグループ 古川顕氏京商 代表取締役社長 鈴木明久氏
今秋発売予定の時計付きディスプレイケース(写真左)とコレクションケース(写真右)

(編集部:小林 隆)
2010年 5月 27日