三菱自動車など4社、「i-MiEV」搭載リチウムイオンバッテリーの2次利用実験
太陽光発電を使い、発電から走行までをCO2排出量ゼロに

i-MiEVに搭載するリチウムイオンバッテリーセル「LEV50」

2010年6月28日発表



実証実験の全体イメージ。太陽電池で発電しリサイクル品のリチウムイオンバッテリーを搭載する急速充電器に蓄電。余剰電力は売電もできる

 三菱自動車工業、GSユアサ、三菱商事、リチウムエナジージャパン(以下、LEJ)の4社は6月28日、電気自動車(EV)「i-MiEV」に搭載しているリチウムイオンバッテリーの2次利用事業モデル作りを目指し、2010年秋より京都市内で実証実験を開始する。

 i-MiEVには、LEJ製のリチウムイオンバッテリー「LEV50」が88本搭載され、信頼性と耐久性に優れることから、自動車用電池としての役目を終えた後の有効利用を4社で検討してきたと言う。

 今回の実証実験では、GSユアサの太陽電池を用いたEV用急速充電器「PV-EVシステム」の蓄電用電池として、EV用途しては使用済みのLEV50を用いる。これにより、システムの電池コスト低減と、資源の有効利用を通じた環境負荷の低減を目指すとしている。


(編集部:谷川 潔)
2010年 6月 28日