電気自動車「ULV」と、「自動掃除機 ルンバ」が共同キャンペーン 「エコルンバ号」として都内各所を走行 |
共同キャンペーン発表前。エコルンバ号はベールに覆われていた |
早稲田環境研究所とセールス・オンデマンドは8月20日、東京・秋葉原のヨドバシカメラ マルチメディアAkiba前で共同キャンペーンの発表を行った。このキャンペーンは、セールス・オンデマンドが総輸入代理店となっている米アイロボットの「自動掃除機 ルンバ」と、早稲田環境研究所の電気自動車(EV)「ULV」が共同で行うもので、ULVにルンバのカラーリングを施した「エコルンバ号」を都内各所でデモ走行するというもの。
アイロボットが開発した自動掃除機 ルンバ。ロボットテクノロジーが投入され、部屋を自動的に掃除してくれる | ルンバは、自動スケジュール機能や、自動充電機能の有無などで3製品をラインアップしている |
セールス・オンデマンドの取締役 徳丸順一氏 |
セールス・オンデマンドの取締役 徳丸順一氏は、「自動掃除機 ルンバは、1円の電気代で1時間動作する消費電力の低い製品。その環境性能の訴求を考え、消費電力の小さいEVであるULVと共同でエコキャンペーンを行うことにした」と言う。ULVは、Ultra Lightweight Vehicleの略で、車両重量が72.6kgと軽量なことが特徴。早稲田大学 永田・小野田研究室によって製作され、早稲田環境研究所も同研究室によって設立された会社。
早稲田環境研究所 副主任研究員の佐藤雄氏 |
早稲田環境研究所 副主任研究員の佐藤雄氏は、「このエコルンバ号はULVの3号機で、ULVそのものは2003年に開発を始めた。とにかくコンパクトに作っており、ミニカー区分でナンバー取得もでき公道も走行可能」と言う。リアタイヤを出力400Wのインホイールモーターで駆動する構造となっており、1人乗りでボディーサイズは1995×916×1304mm(全長×全幅×全高)。バッテリーはリチウムイオンを用いており、定格電圧は25.9V、電池容量は1036Wh。最高速は40km/hで、連続航続距離は80kmとなる。
1回の充電時間は4時間で、その際にかかる電気代は洗濯機1台の消費電力と同程度の約35円だと言い、経済に優れるのが特徴だと述べた。
アンベールされるエコルンバ号。ボディーサイドにルンバのイラストが描かれている | ||
ヘッドライトは2灯式 | 三角形のデザイン。1人乗り用にボディー面積をなるべく小さくしている | ミニカー区分でのナンバーを取得しているので公道走行も可能。免許は、普通免許があればよい |
公道走行のため、サイドミラーなども装備。Twitterアカウントも描かれる | 操作部。右手でアクセル、左手でブレーキを操作する |
この共同エコキャンペーンは9月12日まで開催され、エコルンバ号のTwitterアカウント(@W_ULV)を用意し、そのアカウントをフォローしてつぶやくと毎週1名、計4名に「自動掃除機 ルンバ537」が1台プレゼントされる。また、期間中の土日の13時~16時に、エコルンバ号が、秋葉原、新宿、銀座など都内各所を走行する。
日付 | エリア |
8月21日、22日 | 秋葉原 |
8月28日 | 新宿、池袋 |
8月29日 | 有楽町、銀座 |
9月4日 | 秋葉原 |
9月5日 | 新宿、池袋 |
9月11日 | 有楽町、銀座 |
9月12日 | 秋葉原 |
実際に共同キャンペーン発表会終了後、佐藤雄氏がドライバーとなり秋葉原の街へ繰り出して行った。期間中はエコルンバ号スタッフが街中を清掃している場合もあり、スタッフに「ルンバでエコ!」と声をかけると、1日先着30名に「ルンバ型携帯用クリーナーストラップ」がプレゼントされる。見かける機会があったら、声をかけてみるのもよいだろう。
発表会後、ヨドバシカメラの通路を通り、秋葉原の街へ走り去った。ヨドバシカメラの通路は公道ではないため、手で押して移動 |
(編集部:谷川 潔)
2010年 8月 20日