「フォルクスワーゲン夏祭り 2010」で新型「ポロ GTI」をお披露目
報道官の浅見姫香さんも同席

9月に発売予定の新型「ポロ GTI」。左からフォルクワーゲン報道官 浅見姫香さん、フォルクスワーゲン グループ ジャパン社長 ゲラシモス・ドリザス氏、女優の水野裕子さん

2010年8月28日、29日開催



 夏休み最後の週末となる8月28日、29日、東京・原宿の代々木体育館広場で「フォルクスワーゲン夏祭り 2010」が開催された。これは、同日に原宿で開催されている「原宿表参道元氣祭スーパーよさこい 2010」の一環として開催されたもので、原宿駅前、NHK前ケヤキ並木通り、そしてフォルクスワーゲン夏祭り会場と3個所で、多くのよさこい演舞グループがその踊りを披露。原宿の街全体がお祭りムードの雰囲気に包まれる中でのイベントとなっていた。本記事では初日の8月28日の模様をお届けする。

 原宿表参道元氣祭スーパーよさこい 2010は、今年で90周年を迎える明治神宮の奉祝祭と位置づけられており、よさこいを通じて「日本を元気にしたい」というメッセージも込められている。フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VWGJ)は、このスーパーよさこい 2010に特別協賛しており、その関係もあってフォルクスワーゲン夏祭りを同時開催することとなった。

ゲラシモス・ドリザス社長。スーパーよさこいの、「日本を元気にしたい」というメッセージに共感したと挨拶

 初日にメイン会場の原宿駅前で開かれたオープニングステージで、同社のゲラシモス・ドリザス社長は、「スーパーよさこいの日本を元気にしたいというメッセージに共感した」と特別協賛に至った背景を述べ、スーパーよさこいは「チームフォルクスワーゲン」によるよさこい演舞で幕を開けた。

 よさこいは、もともとは高知県のお祭りだが、隣の徳島県の阿波踊り同様、全国的な広がりを見せている。特徴的なのは鳴子と呼ばれる鳴り物を使うことで、踊りをより勢いのあるものにしている。

 このスーパーよさこいには、よさこい発祥の地である高知から、市長や県知事も来場。よさこいとともに、NHKの大河ドラマ「龍馬伝」で盛り上がる地元の元気をアピールしていた。


明治神宮鎮座90年を奉祝して行われるスーパーよさこいのため、オープニングには明治神宮の神主が登場原宿表参道元氣祭実行委員長の松井誠一氏。スーパーよさこいが10周年を迎えることについて語った
高知市長の岡崎誠也氏(写真左)、高知県知事の尾﨑正直氏(写真中)。地元の祭りであるよさこいを紹介するとともに、坂本龍馬で盛り上がる高知をアピールオープニングセレモニーでの挨拶の後、代表者により、酒樽が開けられた。酒は高知の土佐鶴
よさこいグループのトップバッターは「チームフォルクスワーゲン」。すべて女性のグループで、はっぴはロゴカラーの青と白
チームフォルクスワーゲンのメンバーの一員として参加している、女優の水野裕子さん演舞終了後には、特別ゲストとして、フォルクスワーゲン報道官の浅見姫香さんが登場写真は原宿よさこい連。チームフォルクスワーゲンの後、多数のグループが、次々と演舞を行っていった

フォルクスワーゲン夏祭り 2010
 VWGJは、東京モーターショーの開催されない年に、大規模なイベントを行っており、前回は2008年の10月に富士スピードウェイで開催した「Volkswagen Fest 2008」になる。2010年は、会場を都心に移し「フォルクスワーゲン夏祭り 2010」として開催することになった。

 これは、「都会の人のクルマ離れ」が言われている中、前回とは異なる層の人たちにフォルクスワーゲン車の魅力を伝えていきたいという部分があるため。都会のお祭りの雰囲気の中で、改めてクルマの魅力を訴えるべく、代々木体育館広場に、多数の試乗車や展示車を取りそろえていたほか、よさこい特設ステージやイベントステージなど大規模な施設を展開していた。

新型「ポロ GTI」発表前のイベントステージ。ベールに包まれたクルマが置かれていた

 とくに、イベントステージでは、9月に日本に投入される新型「ポロ GTI」の国内初披露が注目をあびた。新型ポロ GTIはポロのスポーツグレードとして、直列4気筒 DOHC 1.4リッター ターボ&スーパーチャージャー直噴エンジンを搭載。ツインチャージャーのTSIエンジンとなり、最高出力は132kW(180PS)/6200rpm、最大トルク250Nm(25.6kgm)/2000-4500rpmを発生。2.5リッター自然吸気エンジンと同等のトルクを持つ。

 トランスミッションはデュアルクラッチATの7速DSG。GTI専用スポーツサスペンション、専用ステアリングホイール、専用エクステリア(ハニカムフロントグリル、フロント&リアバンパーなど)を装備する。


新型ポロ GTIを紹介するゲラシモス・ドリザス社長

 ポロGTIのお披露目の際に挨拶を行ったゲラシモス・ドリザス社長は、「フォルクスワーゲンは、今回スーパーよさこいに参加させていただきました。その目的は皆様とともにクルマの楽しさを共有できたらと思ったからです」と述べた後、「現在フォルクスワーゲンは、低燃費で環境に優しく、運転も楽しいクルマを数多く日本に投入しています。主力モデルは1.4リッターや1.2リッターという小さな排気量のエンジンを搭載し、多くのお客様から驚きの声をいただきました。フォルクスワーゲンはエンジン排気量の大きさでクルマを語るのは時代遅れだと考えています」と同社の掲げるダウンサイジングコンセプトを説明。今回お披露目をした、新型「ポロ GTI」は、そのダウンサイジングコンセプトの答えの一つであると紹介した。


ポロ GTIのアンベール前に、チームフォルクスワーゲンのメンバーが、パフォーマンスを披露
「発表します!!」のCMでおなじみのフォルクスワーゲン報道官 浅見姫香さんも応援に駆けつけた
無事アンベールされたことを喜ぶ報道官
新型ポロ GTI
専用ハニカムグリルや専用バッヂなどを装備するブレーキキャリパーは赤色に
ダウンサイジングコンセプトを具現化した、1.4リッター ターボ&スーパーチャージャーのTSIエンジンマフラーは片側2本出し
インストルメントパネルメーターパネル。レッドゾーンは6800rpmからトランスミッションは7速DSG

 フォルクスワーゲン夏祭り 2010のメインステージでは、この新型ポロ GTIのお披露目のほか、エコドライブに関するトークショーや、フォルクスワーゲンの最新情報を紹介していた。また会場内では、トゥアレグやティグアンの走行性能を体感できるスチールジャングル、フォルクスワーゲンバスによるフードコート、「カルマンギア」や初代「ゴルフ」などヒストリックカーの展示などを行い、来場者は、夏休みの最後の週末を思い思いに楽しんでいたようだった。

ゴルフやポロ、パサートCCなどほぼすべてのフォルクスワーゲン車を展示していた試乗車も豊富に用意。代々木体育館の周囲約4.6kmほどを試乗可能ヒストリックカー展示。カルマンギアや初代ゴルフなどを展示していた。後方に見えるニュービートルのバルーンは、子供用が楽しめるキッズプレイランドとして設置
SUV車の同乗走行可能なスチールジャングルを都会に設置。トゥアレグやティグアンの走行性能を確かめられる人気のコーナー
フォルクスワーゲンバスを利用したフードコート。ドリザス社長も家族とオープンエアでの食事を楽しんでいた
メインステージで開催されたエコドライブに関するトークショー担当するのは、VWGJ 広報部長の丸田靖生氏(左)と、モータージャーナリストの岩貞るみ子氏。エコドライブがエコノミーかつエコロジーであることと、同社のダウンサイジングコンセプトについて語られたトークショーのパネルの一コマ。TSIエンジンの特徴が示されている
フォルクスワーゲン夏祭り会場内にもよさこいのステージが設けられており、多くの観客が踊りを熱心に見つめていた手に持つのが鳴子。この鳴子を鳴らすことで独特のリズムを刻んでいた
チームフォルクスワーゲンに参加した水野裕子さん。自身はフォルクスワーゲンのSUV車に興味があるとのことお祭りではゴミが出てしまいがちだが、スタッフが歩道のゴミを拾う活動を行っていた

(編集部:谷川 潔)
2010年 8月 30日