ダイハツ、バイオエタノール用2燃料自動車を開発
バイオエタノール水とガソリンの2系統を燃料に使用。試験車両は秋田県に提供

ハイゼット トラックをベースにしたDFV試験車両

2010年8月30日発表



 ダイハツ工業は8月30日、CO2削減への効果が期待される2燃料自動車(DFV)を開発したと発表した。豊田中央研究所との共同開発によるもの。

 DFVは、生成時のCO2発生量が少ないバイオエタノール水とガソリンの2系統を燃料に使用。バイオエタノール水使用時の課題だったと言う燃焼室内の潤滑性の低下を抑えるため、ガソリン燃焼時に発生する熱を利用したバイオエタノール水の温度調整のほか、VVT(可変バルブタイミング機構)による吸気流の最適化を図った。

 今回開発されたハイゼット トラックベースのDFV試験車は、実証実験用として秋田県に1台提供するほか、同社ではバイオエタノール混合燃料「E10」の対応試験を進めており、ミラ ココアとハイゼット トラックベースのE10対応試験車2台も納入し、公道走行試験に使用する予定。

バイオエタノール混合燃料「E10」対応試験車のミラ ココア(左)とハイゼット トラック(いずれの写真も秋田県に納入される試験車とデザインが異なる場合があります)

(編集部:小林 隆)
2010年 8月 30日