フォルクスワーゲン グループ ジャパンは9月15日、スポーツクーペ「シロッコ」の一部仕様変更を行い発売した。価格はTSIが348万円、2.0TSIが460万円。いずれもステアリング位置は右のみの設定。

■TSIはエコカー減税対象車に
　今回の仕様変更では、TSIに搭載する直列4気筒DOHC 1.4リッター ツインチャージャー（ターボ＋スーパーチャージャー）の見直しにより、平成17年排出ガス基準75％低減をクリア（4つ星）するとともに、燃費を15.4km/Lとして平成22年度燃費基準値＋15％を達成。これによってエコカー減税（環境対応車普及促進税制）の対象モデルとなり、自動車取得税と自動車重量税が50％減税される。

　あわせて、カーナビをオプション化し、6連奏CDチェンジャー内蔵カーオーディオ（RCD 510）を標準装備したほか、釘などの突起物がタイヤを貫通しても瞬時に穴をふさぐモビリティタイヤ（235/45 R17）や、タイヤ空気圧警告灯を新たに採用するなど一部装備の見直しが行われ、価格を従来モデルから44万円プライスダウンした。

　1.4リッター ツインチャージャーは最高出力118kW（160PS）/5800rpm、最大トルク240Nm（24.5kgm）/1500-4500rpmを発生。トランスミッションに7速DSGを組み合わせる。10・15モード燃費は15.4km/L。

TSI
シロッコ TSIのインテリア	アルカンタラ＆ファブリックシートを装備	リアシート
6連奏CDチェンジャー内蔵カーオーディオが標準装備となった	モビリティタイヤは、タイヤのトレッド内側に塗布された特殊高分子ポリマーの粘着特性を利用。直径5mmまでの突起物が貫通しても瞬時に穴を塞ぎ、引き続き走行できると言う

■リアビューカメラ、モビリティタイヤを採用した2.0TSI
　2.0TSIでは、リアビューカメラ「Rear Assist」とモビリティタイヤ（235/40 R18）を新採用するなど装備の見直しが図られ、価格は従来モデルから3万円高の設定となった。

　2.0TSIは直列4気筒DOHC 2リッターターボチャージャーエンジンを搭載し、最高出力155kW（211PS）/5300-6200rpm、最大トルク280Nm（28.6kgm）/1700-5200rpmを発生。トランスミッションは6速DSGを採用する。10・15モード燃費は13.0km/L。

2.0TSI	2.0TSIのインテリア
レザーシートを装備する	リアビューカメラ「Rear Assist」を新たに採用した