フォルクスワーゲン、7代目「パサート」をパリショーで発表
1.4リッターターボモデルもラインアップ

2010年9月30日発表



 独フォルクスワーゲンは、パリモーターショー(10月2日~17日)で新型「パサート」を発表する。

 7代目となるパサートは、これまでどおりセダンと、ワゴンボディの「ヴァリアント」を用意。フロントマスクは同社の最高級セダン「フェートン」と共通するイメージを持たされ、4本のクロスバーによるグリル、15個のLEDによるデイタイム・ランニングライトなどを備える。

 ボディーサイズはセダンが4769×1820×1474mm(全長×全幅×全高)、ヴァリアントが4769×1820×1519mm(同)で、6代目とほぼ同じ。

パサート
パサート ヴァリアント

 「トレンドライン」「コンフォートライン」「ハイライン」の3つのグレードに加え、R GmbHが開発した高級モデル「エクスクルーシブ」が用意される。

 パワーユニットはガソリン、ディーゼル、天然ガス、マルチフューエルが用意される。ガソリンエンジンは1.4リッターターボ(90kw/122PS)、1.8リッターターボ(118kW/160PS)、2リッターターボ(155kW/211PS)の3種の直列4気筒エンジンのほか、3.6リッターのV型6気筒エンジン(220kW/300PS)を用意。全車にエネルギー回生システムを備えるほか、1.4リッターターボのガソリンエンジンにはオプションでアイドリングストップ機構を搭載できる。

 また、7代目パサートは多彩なハイテク装備を搭載。対向車や前方車両をカメラで検知すると、ハイビームの必要な部分をマスキングすることで、相手が眩惑するのを防ぎつつ、ハイビームの使用領域を広げる「ダイナミックライトアシスト」「アダプティブ・クルーズ・コントロール」「疲労検知システム」「レーンアシスト」のほか、30km/h以下で動作する「緊急ブレーキ」、死角に車両がいるとドライバーに警告する「サイドアシスト」、「タイヤ空気圧モニタリングシステム」、ディファレンシャルロック機構「XDS」などを搭載した。

 また、車両の後ろで足を使った特定の動作をするとトランクリッドが開くため、両手がふさがっていてもトランクリッドを開けることができる「イージーオープン」や、道路標識の速度表示をカメラで検知してディスプレイに表示する機能があるほか、自動駐車システム「パークアシスト」がいずれ装備される。

(編集部:田中真一郎)
2010年 9月 30日