首都高、10月20日開通の川崎線でウォーキングイベント
「首都高体感ウォーキング 川崎みらいトンネル」

10月20日に開通する川崎線 殿町~大師JCTを一般公開

2010年10月3日開催
参加無料



 首都高速道路は10月3日、「首都高体感ウォーキング 川崎みらいトンネル」を開催した。これは、同月20日の15時に開通する川崎線 殿町~大師JCT(ジャンクション)間を一般に開放するもの。誰でも無料で参加可能で、当日は天候にも恵まれたこともあって、親子連れなど、約4500人が訪れた。

 ルートは、受付のある大師JCTからスタート。実際にクルマが走るのと同じ進行方向で道路を歩いて、地下トンネルを抜け、地上に出て殿町へ接続する直前まで。そこから反対車線に渡り、やはりクルマと同じ方向に向かって戻ってきて、大師JCTの下で非常階段を上って元のルートに戻るもの。距離はおよそ3kmだと言う。

大師JCTから殿町方向に向かってウォーキングはスタートこのトンネルはシールドトンネルながら天井が丸くないのが特徴殿町側地上出口に近づくとトンネルの右半分が壁で隔離される。実は隔壁の向こうには反対車線が通っている
殿町側で地上に出たらUターンして、往路とは反対車線を通ってもどる一部に作業用の足場が残っていた途中で天井が低くなるが、この上側の隔壁が上の写真で見たものの裏側になる。殿町側では左右分割だったトンネルが大師JCT側では上下分割になるためだ
最後は非常階段を上って元のルートへ帰る

 開通まで2週間程度とあって、一部作業用の足場や塗装後のカバーが残っているところもあったが、道路の白線から標識などの設置物まで、ほぼ完成しているようだ。参加者は熱心にトンネルや道路内の設備を撮影したり、道路の真ん中で寝っ転がって記念写真を撮るなど、開通後にはできない道路の楽しみを満喫していた。

 トンネル内には、影絵を使った映像や、キャンドルライトを使ったアートが展示、終盤ではスライドを使った工事工程の説明なども行うなど、参加者を飽きさせない演出が。また地上部では、首都高速の道路整備のための工事車両の展示や、川崎フロンターレを初めとしたブースの出展、スタンプラリーなども開催していた。さらにお昼からは子供達によって結成されたKawasaKid 黄パト隊や川崎市消防音楽隊によるパレードも行われるなど、一日楽しめるものとなっていた。

トンネルの途中には影絵をによる映像やキャンドルライトによるアートで参加者を楽しませていたほか、スライドによる工事の解説なども行っていた
設置されている設備の解説も行われていた。写真左から、非常ボタン・消化器・泡消火栓、非常口誘導灯、非常電話
火災時に発生する赤外線を検知して知らせる自動火災検知器トンネル内を死角なく監視するカメラトンネル天井に張られた電線はラジオ用のもの。緊急時には一般放送に割り込んで避難誘導を行う
川崎フロンターレのブースのほか、首都高のキャンペーンのブースなどが設けられた
マザー牧場のマーモママも来場スタンプラリーではペーパークラフトのティッシュボックスが景品に用意された道路点検のための車両も展示。実際に乗ることもできた
KawasaKid黄パト隊と川崎市消防音楽隊によるパレードも実施した

(瀬戸 学)
2010年 10月 4日