国内未発表の「メガーヌ R.S.」が登場した「ルノースポール・ジャンボリー2010」 初参加のラニョッティ氏は「次回も参加したい」 |
ルノー・ジャポンは10月23日、ルノーユーザー向けのサーキットイベント「ルノースポール・ジャンボリー2010」を富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で開催した。当日は秋晴れの空の下、多くのルノーユーザーが集い、思い思いにイベントを楽しんでいた。
ルノースポール・ジャンボリーは、今回で開催が2回目となり、会場がツインリンクもてぎから富士スピードウェイに変更された。また、当日はネコパブリッシング主催による「ヒストリック・オートモービルフェスティバル・イン・ジャパン」が同サーキットで開催されており、ルノー車だけでなく、数々のスーパーカーやヒストリックカーが集っていたほか、レーシングマシンの走行展示なども行われた。本記事では、ルノースポール・ジャンボリーの模様をお届けする。
富士スピードウェイのパドックにずらりと並んだルノー車 |
■1日中サインをしていたラニョッティ氏
今回のルノースポール・ジャンボリーにスペシャルゲストとして招かれたのが、元ラリードライバーのジャン・ラニョッティ氏。ラニョッティ氏は前日行われた「ルーテシア ゴルディーニ R.S.」の発表会記事でお伝えしているように、ルノースポールの専属ドライバー。ラニョッティ氏の名前が冠されたモデルもルノーから発売されており、ルノーブランドを代表するドライバーだ。
ルノースポール・ジャンボリーに駆けつけたユーザーも、ラニョッティ氏の参加を楽しみにしていた人が多く、開会式前にラニョッティ氏が現れるとすぐにファンに取り囲まれた。サイン会の時間も別枠で用意されていたが、ラニョッティ氏は即席サイン会を開始、たちまち長打の列ができあがった。
開会式では、ルノー・ジャポンの大極司COOが挨拶。天候に恵まれたことに触れ、1日イベントを楽しんでいってほしいと述べるとともに、ジャンボリーのゲスト参加者を紹介した。
ジャンボリーでは、ラニョッティ氏のほか、本国のルノーからマーケティング・ディレクターのジャン・カルカ氏、ルノーショーチームのフレデリック・ジョエ選手とジュリアン・ピゲ選手が参加。カルカ氏はルノーユーザーとプレゼントが当たるじゃんけん大会に、フレデリック・ジョエ選手とジュリアン・ピゲ選手はメインストレートで行ったデモ走行やサーキットタクシーに参加した。
ジョエ選手とピゲ選手は、これが富士スピードウェイの初走行。富士スピードウェイについては「とても素晴らしいサーキット。とくにヘアピンの手間にある100Rが楽しい」と言い、高速コーナーを楽しんでいたようだ。
■未発表の「メガーヌ R.S.」が登場
ルノースポール・ジャンボリーには、前日発表されると同時に売り切れとなったルーテシア ゴルディーニ R.S.も展示されていたが、サプライズとして「メガーヌ R.S.」がラニョッティ氏のドライブによりデモ走行。このメガーヌ R.S.は年末の発表を予定しており、発売は2011年前半になる。
エクステリアは、見るからに空力のよさそうな2ドアクーペのボディー形状で、リアのセンターマフラーは、ディフューザー形状のリアアンダーカバーと一体になっている。残念ながらインテリアは市販状態となっていないため非公開。年内に行われるという発表を楽しみに待つしかないようだ。
■RSトロフィーにはラニョッティ氏も参加
ルノースポール・ジャンボリーのメインイベントとも言えるのが、富士スピードウェイの国際レーシングコースを使って行われるタイムアタック走行会「RSトロフィー」。希望者のみの参加となるが、富士の本コースを思う存分走ることができる。
このRSトロフィーでは、カップカークラス、メガーヌ R26 Rクラスなどクラス分けが行われ、各クラスの1位から3位にはプレゼンターのラニョッティ氏らからトロフィーが手渡された。ラニョッティ氏は、プレゼンターであるものの、このRSトロフィーに特別参加。見事メガーヌ R26 Rでトップのタイム(2分8秒063)を叩き出し、トロフィーの授与を受けていた。
ラニョッティ氏は3度目の来日となるが、ルノースポール・ジャンボリーには初参加。最後の挨拶で多くのルノーユーザーが来場してくれたことに感謝を述べるとともに、「自分のスケジュールのうち、半年間はルノーのために用意してある。タイミングが合えば、ぜひ次回も参加したい」と語り、ユーザーの喝采を浴びていた。
(編集部:谷川 潔)
2010年 10月 25日