スズキ「スイフト」が「2011 RJCカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞
輸入車部門は、フォルクスワーゲン「ポロ」が受賞

「2011 RJCカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した、スズキ「スイフト」

2010年11月16日開催



会長代行として挨拶を行ったRJC 副会長・理事の小堀勉氏

 RJC(日本自動車研究者・ジャーナリスト会議:Automotive Researchers' & Journalists' Conference of Japan)は11月16日、ツインリンクもてぎにおいて2011年次の「RJCカー・オブ・ザ・イヤー」の選考会を開催した。年次を記念するにふさわしい自動車に与えられる「RJCカー・オブ・ザ・イヤー」のほか、輸入車部門の「RJCカー・オブ・ザ・イヤー(インポート)」、最も優れた技術に与えられる「RJCテクノロジー・オブ・ザ・イヤー」が決定した。

 RJCカー・オブ・ザ・イヤーは、2011年次で第20回を迎えることとなった。今年の選考会も昨年同様、1次選考で選出された各部門6車種(6つの技術)が、ツインリンクもてぎに持ち込まれ、最終試乗会を午前中に開催。13時に投票が開始され、14時に開票が始まった。

 投票するメンバーは、自動車研究者・ジャーナリストの56名。投票は、各審査員が持ち点21点を持ち、1次選考で選ばれた6ベストに、6、5、4、3、2、1点を配点。最大56票となるので、満点は336点となる。


秋晴れの青空の下、最終試乗会が開催されたツインリンクもてぎツインリンクもてぎ内の会議室を使用して投開票が行われた

RJCカー・オブ・ザ・イヤー
 6ベストに選ばれたのは、本田技研工業「CR-Z」「フィット ハイブリッド」、マツダ「プレマシー」、三菱自動車工業「RVR」、日産自動車「マーチ」、スズキ「スイフト」。

 見事RJCカー・オブ・ザ・イヤーに輝いたのは、288点を獲得したスイフト。以下、マーチ(258点)、フィット ハイブリッド(215点)、CR-Z(148点)、プレマシー(147点)、RVR(120点)と続いた。

 点数を見れば分かるように、スイフトとマーチが激しい争いとなり、そこにホンダのハイブリッド2車が続く展開。上位4台をコンパクトカークラスの車が占めた形となった。

 スイフトは、先代モデルもRJCカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しており、スズキとしては一昨年のワゴンR/ワゴンR スティングレー以来の受賞となる。

RJCカー・オブ・ザ・イヤーの最終順位受賞を喜ぶスズキのスタッフスズキ スイフト

RJCカー・オブ・ザ・イヤー(インポート)
 輸入車部門の6ベストに選ばれたのは、アルファロメオ「ミト」、アウディ「A5 スポーツバック」、シトロエン「C3」、プジョー「3008」、メルセデス・ベンツ「Eクラス」、フォルクスワーゲン「ポロ」(クロスポロを含む)。

 RJCカー・オブ・ザ・イヤー(インポート)に輝いたのは、294点を獲得したポロ。以下、C3(223点)、「ミト」(201点)、Eクラス(166点)、A5スポーツバック(163点)、3008(129点)となった。

 ポロも1997年次、2001年次のカー・オブ・ザ・イヤー(インポート)となっており、3度目の受賞となった。

RJCカー・オブ・ザ・イヤー(インポート)の最終順位受賞を喜ぶフォルクスワーゲン グループ ジャパンのスタッフポロはクロスポロを含むシリーズ全体としての受賞

RJCテクノロジー・オブ・ザ・イヤー
 技術部門の6ベストに選ばれたのは、アルファ ロメオのミトに搭載された可変バルブリフト機構「マルチエア」、スバル(富士重工業) レガシィに搭載されたステレオカメラによる安全運転支援ステム「EyeSight(Ver.2)」、三菱自動車工業のパジェロに搭載された「クリーンディーゼルエンジン」、日産マーチなどに搭載された「アイドリングストップ」、メルセデス・ベンツのディーゼルエンジン搭載車で使われている排ガス浄化システム「BlueTEC」、日産フーガのハイブリッドシステム。

 RJCテクノロジー・オブ・ザ・イヤーに輝いたのは、EyeSight(Ver.2)で272点。以下、BlueTEC(207点)、日産ハイブリッド(199点)、マルチエア(189点)、三菱クリーンディーゼル(179点)、日産アイドリングストップ(130点)。

 スバルにとって、テクノロジー・オブ・ザ・イヤーは初受賞。初代EyeSightは、2009年次のRJCテクノロジー・オブ・ザ・イヤーで3位となっていた。

RJCテクノロジー・オブ・ザ・イヤーの最終順位受賞を喜ぶスバルのスタッフEyeSight(Ver.2)を搭載するレガシィ

(編集部:谷川 潔)
2010年 11月 16日