JAF（日本自動車連盟）は11月26日、都内ホテルで全日本選手権のタイトルがかけられたフォーミュラ・ニッポン、F3などの各選手権とSUPER GTのシリーズ表彰式を行った。自動車レースで“全日本選手権”が冠されているものは、日本のASN（FIAの傘下で、各国のモータースポーツを管理運営する団体）であるJAFの規定に基づいて行われており、シリーズのチャンピオンの認定もJAFの名前で行われることになっている。そのJAFが、各全日本選手権のシリーズ上位入賞者を表彰するのが「JAF モータースポーツ表彰式」になる

　なお、2010年のモータースポーツの全日程は、モータースポーツ表彰式の翌日に開催されたスーパー耐久シリーズを残してすでに終了しており、各カテゴリーの順位が決定している（スーパー耐久シリーズは全日本選手権となっていない）。

　表彰式の冒頭、JAF会長 田中節夫氏から開会の挨拶があった。田中氏は「今年も経済状況が厳しい中、モータースポーツにも厳しい1年となった。だが、そうした中でも4つあるFIAの世界選手権の内、F1日本グランプリ、WRCラリージャパン、WTCC岡山レースオブジャパンと3大会を国内で開催することができた。また、20年振りにJAF GPを富士スピードウェイで開催でき、我々も大きな感銘を受けた。今後もモータースポーツ振興はもちろんのこと、地域や観光振興などの観点からも大きくの取り組みを行っていきたい」と述べ、詰めかけた関係者に来年以降も引き続きモータースポーツを盛り上げていこうと語りかけた。

JAF会長 田中節夫氏	司会はレースアナウンサーのピエール北川氏（右）とフジテレビアナウンサーの本田朋子さん（左）

　表彰式は、各カテゴリーの上位入賞者が紹介された後、シリーズチャンピオンがステージの中央から登場し、プレゼンターからトロフィーや盾が授与されるという形で行われた。表彰されたのは、下記の各全日本選手権になる。

・全日本選手権フォーミュラ・ニッポン
・SUPER GT
・全日本フォーミュラ3選手権
・全日本ラリー選手権
・全日本ダートトライアル選手権
・全日本ジムカーナ選手権
・全日本カート選手権
・JAFカップジムカーナ/ダートトライアル

　最高格式の全日本選手権ということもあり、フォーミュラ・ニッポンのチャンピオンである。ジョアオ・パオロ・オリベイラ選手が各シリーズを代表して挨拶を行った。オリベイラ選手は「今年は選手権の争いも非常に激しく、最後の最後まで4人の選手がチャンピオンを争うという激戦だった。そうした中でチャンピオンになれたことは最高に嬉しい。（チーム監督の）星野さんが僕のことを信用してバックアップしてくれ、チームが非常に安定した車を作ってくれた。星野さんとチームに感謝したい」と述べた。

フォーミュラ・ニッポンチャンピオン オリベイラ選手	SUPER GT（GT500）チャンピオン 小暮卓史選手（左）/ロイク・デュバル選手（右）	SUPER GT（GT300）チャンピオン 星野一樹選手（左）/柳田真孝選手（右）
F3（Cクラス）チャンピオン 国本雄資選手	全日本ラリー（総合）チャンピオン 勝田範彦選手（左、ドライバー）、足立さやか選手（右、ナビゲーター）