日産「リーフ」が欧州カー・オブ・ザ・イヤー2011に
電気自動車として初の受賞

リーフ

2010年11月29日(欧州現地時間)発表



 日産自動車は11月29日(欧州現地時間)、電気自動車(EV)「リーフ」が欧州カー・オブ・ザ・イヤー2011を受賞したと発表した。

 リーフは、量産型EVとして、競合する内燃機関のモデル40車種を破り、栄冠を手にした。EVの受賞は、47年の歴史を持つ欧州カー・オブ・ザ・イヤーで初めてのこと。

 リーフの発売は、日本および米国で12月、欧州ではポルトガル、アイルランド、英国およびオランダで2011年初頭に予定されている。同車の生産は現在日本で行われているが、2012年後半には北米、2013年初頭には欧州でも新たに立ち上がる予定。

 欧州カー・オブ・ザ・イヤー審査委員長のハカム マットソン氏は、「『日産リーフ』は我々審査員に、EVが画期的でありながらも、従来のクルマと多くの点で競合できることを認識させた最初のクルマである」と述べたと言う。

 同社は、1993年に英国製「マイクラ」で、日本車として初めて欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しており、18年ぶりの受賞となる。

 受賞にあたって同社社長のカルロス ゴーン氏は、「今回の受賞により、ゼロ・エミッション車のパイオニアである『日産リーフ』が、安全性、パフォーマンス、室内の広さ、ハンドリングのよさで従来の内燃機関のクルマに匹敵する性能を持つモデルであることが認められた。また、『持続可能なモビリティ』という将来の輸送手段に対する明確なビジョンを持った革新的でエキサイティングな日産ブランドを表現したものでもある。『日産リーフ』は、当社が今後発売を予定しているEV3車種と、アライアンスのパートナーであるルノーが発売予定のEV4車種に先駆けて投入された、ゼロ・エミッションの未来への大きな第一歩である」と述べている。

 また、2011年には、アイドリングストップを採用し、新開発3気筒1.2リッター直噴スーパーチャージャーエンジン搭載バージョンの4代目「マイクラ」も発売予定であるとしている。

(編集部:谷川 潔)
2010年 11月 30日