マセラティ ジャパン、小笠原の世界遺産登録を支援
マセラティの伝統をエコにつなげる

カッツォーリ社長(右)と森下村長

2010年12月2日発表



 マセラティ ジャパンは12月2日、「マセラティ ジャパン エコプロジェクト」の発足を発表した。プロジェクトの第1弾として、東京都小笠原諸島の世界自然遺産登録を支援する。

 同社は同日、小笠原への定期便が発着する、東京 竹芝桟橋近くで記者会見を開催、プロジェクトの概要を説明した。

 同社のファブリッツィオ・カッツォーリ社長によれば、このプロジェクトはマセラティブランドの「よいものを愛し守りながら長く大切に使う」という理念を広く知らしめるためのもの。

 プロジェクトでは、自然環境を守る、あるいは壊さない取り組みをしている団体や人を支援する。小笠原への支援は第1弾で、継続的に社会貢献活動を行う。

 小笠原諸島は東京都から南に1000kmに位置する30余りの島で、1度も大陸とつながったことがないため、固有種の宝庫となっている。2011年のユネスコ世界自然遺産登録を目指しており、プロジェクトはこれを支援する。

 会見には小笠原村の森下一男村長も出席。「小笠原村の村是は、“人と自然が共生する村”。マセラティの“よいものをより長く大切に使っていく”という考え方が、自然と共生する村作りと1つになる」と、マセラティによる支援を歓迎した。

 会見ではカッツォーリ社長から森下村長へ、活動資金として50万円の目録を贈呈。今後は資金の寄付のほか、同社顧客へのダイレクトメールやマスコミを通じて、小笠原の自然遺産登録活動をPRする。

発表会ではイセエビをはじめとする小笠原の特産品が振る舞われ、料理評論家 山本益博氏と森下村長が食の観点から小笠原の魅力を語った
発表会のまさに最中に、目の前の桟橋に到着したおがさわら丸。6日に1回のこの定期便だけが、東京と小笠原を直接結ぶ交通機関

(編集部:田中真一郎)
2010年 12月 3日