独BMW、「1シリーズMクーペ」発表

2011年春欧州発売



 独BMWは12月10日(現地時間)、「1シリーズMクーペ」を発表した。

 M GmbHが開発・製造する1シリーズベースのハイパフォーマンスモデル。台数限定で2011年春に発売される。

 4379×1803×1419mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2659mm、前後トレッド1542mmのボディーに、オールアルミの3リッター直列6気筒直噴ツインターボガソリンエンジンを搭載する。

 ボディーサイズは135iクーペよりも5mm長く、53mm広く、13mm高い。ホイールベースは同じだが、トレッドは前が71mm、後ろが46mm広げられている。また1988年の初代M3と比較すると、122mm広く、33mm長く、ホイールベースは76mm長い。

 重量は1495kgで、135iクーペより35kg軽い。特にルーフ部は、材質こそメタルのままだが、ムーンルーフを廃したことで15kg軽くされ、低重心化に貢献している。また前後サブフレームやフロントサスペンションをアルミとしている。前後重量配分は51.7:48.3とした。

 エンジンの最高出力は335HP(250KW)/5900rpm、450Nm/1500-4500rpm。レッドゾーンは7000rpmから始まるが、オーバーブースト機能により短時間ながらトルクを50Nm増やすことができる。トランスミッションは6速MTのみ。 ステアリングホイールにはスロットルレスポンスを鋭くするMドライブボタンを、ダッシュボードにはDSC(横滑り防止装置)の介入タイミングを変更するMダイナミックモードボタンを備える。

 この結果、0-100km/h加速は4.9秒を実現。最高速度はリミッターにより250km/hに制限される。

 タイヤサイズは前が245/35 R19、後ろが265/35 R19。ブレーキディスクは前360mm、後350mmとM3と同じ大径ディスクを装着。アルミホイールも、M3コンペティションパッケージ及びM3 GTS譲りのものだ。

(編集部:田中真一郎)
2010年 12月 10日