警察庁、交通事故死者数は10年連続で減少
2010年の死者数は4863人

2011年1月2日発表



 警察庁は1月2日、2010年の交通事故死者数を発表した。

 発表によれば、2010年は57年振りに4000人台まで減った2009年から、さらに1.0%減少(-51人)し、4863人となった。

 交通事故死者数はここ10年連続で減少しており、発生件数、負傷者数も6年連続で減少している。死者数が減少している主な原因としては、「シートベルト着用者率の向上」「事故直前の車両速度の低下」「悪質・危険性の高い違反に起因する事故の減少」などとしている。

 交通事故死者数を都道府県別に見ると、死者数がもっとも多いのは北海道と東京都の215人で、以下茨城県(205人)、大阪府(201人)、埼玉県(198人)と続く。

 一方、もっとも死者数が少なかったのは島根県の31人で、以下福井県と鳥取県(42人)、徳島県(44人)、奈良県(45人)となった。

 交通事故死者数は減少しているものの、いまだ年間約5000人が交通事故の犠牲者になっていること、飲酒運転による死亡事故が後を絶たないことから、国家公安委員会委員長は「引き続き、強い決意をもって平成30年を目途に交通事故死者数を2500人以下とする目標の達成はもちろん、少しでも交通事故死者を減らし、世界一安全な道路交通の実現を目指したい」とコメントしている。

交通事故死者数の多い都道府県

順位都道府県死者数
1北海道215人
1東京215人
3茨城205人
4大阪201人
5埼玉198人

交通事故死者数の少ない都道府県

順位都道府県死者数
1島根31人
2福井42人
2鳥取42人
4徳島44人
5奈良45人

交通事故死者数が増加した都道府県

順位都道府県死者数
1栃木+25人
2三重+23人
3佐賀+21人
4青森+16人
4兵庫+16人

交通事故死者数が減少した都道府県

順位都道府県死者数
1愛知-30人
2福岡-25人
3宮崎-22人
4愛媛-17人
5広島-15人
5長崎-15人

(編集部:小林 隆)
2011年 1月 5日