安川電機、SiCを採用した電気自動車用高効率モータードライブ「SiC-QMET」開発 モーター、インバーターを小型・高効率化 |
SiC-QMETインバーター |
安川電機は1月18日、電気自動車(EV)用モータードライブ「QMETドライブ」にSiC(シリコンカーバイド)を採用した「SiC-QMET」を開発したと発表した。
新開発のSiC-QMETでは、ロームが新規開発したSiC-トレンチMOSFETとSiC-SBD(ショットキーバリアダイオード)を採用。安川電機独自の電子式巻線切替技術を搭載した「QMETドライブ」をベースとし、従来の電子式巻線切替で用いていたモータ内蔵のシリコン製IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)とダイオードをSiCに置き換えると同時に、SiCの高温動作特性を活かし、モーターの冷却構造の簡素化、小型化とともに、さらなる高効率化を実現したと言う。
また、モーター駆動用のインバーターの主回路もすべてSiC化し、小型化・高効率化を実現している。モーターの電子式巻線切替部の体積およびインバーターの体積は従来の1/2以下、変換効率は2%向上した。
このSiC-QMETは、1月19日~21日まで東京ビッグサイトで開催される「第2回 EV・HEV駆動システム技術展(EV JAPAN)」安川電機ブースに展示される。
(編集部:谷川 潔)
2011年 1月 18日