フォルクスワーゲン、SUV「トゥアレグ」をフルモデルチェンジ パラレルハイブリッドシステム搭載の「トゥアレグ ハイブリッド」デビュー |
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、プレミアムSUV「トゥアレグ」をフルモデルチェンジし、2月17日に発売する。価格は「トゥアレグV6」が623万円、「トゥアレグ ハイブリッド」が898万円。
トゥアレグ ハイブリッド | トゥアレグV6 | |
価格 | 898万円 | 623万円 |
乗車定員 | 5名 | |
サイズ(全長×全幅×全高)[mm] | 4800×1945×1740 | |
ホイールベース[mm] | 2905 | |
トレッド(前/後)[mm] | 1640/1660 | 1650/1670 |
重量[kg] | 2340 | 2190 |
エンジン | V型6気筒DOHC 2994ccスーパーチャージャー | V型6気筒DOHC 3598cc |
最高出力[kW(PS)/rpm] | 245(333)/5500-6500 | 206(280)/6200 |
最大トルク[Nm(kgm)/rpm] | 440(44.9)/3000-5250 | 360(36.7)/2900-4000 |
モーター | 交流同期電動機 | - |
最高出力[kW(PS)] | 34(46) | - |
バッテリー | ニッケル水素電池 | - |
燃料消費率(10・15モード燃費)[km/L] | 13.8 | 9.5 |
トランスミッション | ティプロトニック付き8速AT | |
駆動方式 | 4WD | |
サスペンション(フロント/リア) | ダブルウィッシュボーン/ダブルウィッシュボーン | |
タイヤサイズ | 265/50 R19 | 255/55 R18 |
新型トゥアレグは、同社初のハイブリッドモデル「トゥアレグ ハイブリッド」と、V型6気筒エンジンを搭載した「トゥアレグV6」の2モデルをラインアップ。
いずれもアイドリングストップ機構「Start/Stopシステム」や、ブレーキエネルギー回生システムなどを備え、エコカー減税(環境対応車普及促進税制)に適合。トゥアレグ ハイブリッドは自動車取得税、自動車重量税が100%減税、トゥアレグV6が50%減税される。
トゥアレグ ハイブリッド、トゥアレグV6ともにティプロトニック付き8速ATを搭載し、駆動方式はフルタイム4WDとなるが、トゥアレグV6はセンターデフロックとリアデフロック付きで、前後のトルク配分は最大で0:100~100:0まで自動制御される。
エクステリアデザインはこれまでどおり、スポーティでダイナミックなプロポーションを身上とし、水平基調のフロントまわり、視認性の高いリアコンビネーションランプなどが与えられる。
ボディーカラーは、クールシルバーメタリック、カンパネーラホワイト、ナイトブルーメタリック、ディープブラックパールエフェクト、グラシオーサブラウンメタリックを用意し、トゥアレグ ハイブリッドは専用色のタングステンシルバーメタリックもラインアップする。
インテリアは、先代モデルよりもホイールベースが延長されたことにより、とくに後席の居住性が高まった。両モデルともに8インチディスプレイを搭載した60GB HDDカーナビ「RNS 850」やアラウンドビューカメラ、ニーエアバッグ(運転席)、サイドエアバッグ(後席)を含む9エアバッグなどを標準装備する。
エクステリアデザインはスポーティでダイナミックなプロポーション | ||
ブレーキエネルギー回生システムのイメージイラスト | トランスミッションはティプロトニック付き8速AT | 車両の状況や方位、標高などを視覚的に把握できるラフロードインフォメーション機能を備える |
トゥアレグ ハイブリッドは、コンパクトなパラレルハイブリッドシステムを採用し、エンジン、電気モーター、8速ATを直列にレイアウト。エンジンとモーター間にクラッチを備え、低速走行時などはエンジンが停止してモーターのみで走行できる。10・15モード燃費を13.8km/Lとした一方で、最高出力245kW(333PS)/5500-6500rpm、最大トルク440Nm(44.9kgm)/3000-5250rpmを誇っており、2010年までラインアップしていたV型8気筒エンジン搭載モデル並みの走行性能と、4気筒SUV並みの燃費性能を兼ね備えたとしている。
トゥアレグ ハイブリッド | ||
トゥアレグ ハイブリッドのインパネ | レザーシート(コーンシルクベージュ/レザー) | レザーシート(フューリオーソブラウン/レザー) |
トゥアレグ ハイブリッドに搭載するV型6気筒DOHC 2994ccスーパーチャージャーエンジン | ニッケル水素バッテリー | トゥアレグ ハイブリッドはパワーテールゲートを標準装備 |
ハイブリッドシステムのイメージ |
電気モーターによるE-MODE走行も可能 | ハイブリッドシステムの稼働状況を確認できるハイブリッドシステムインフォメーション |
トゥアレグV6は、最大出力206kW(280PS)/6200rpm、最大トルク360Nm(36.7kgm)/2900-4000rpmを発生するV型6気筒DOHC 3598ccエンジンを搭載。出力はこれまでどおりだが、トルクの発生ポイントが変更になったほか、従来モデルよりも燃費性能が約38%改善され、10・15モード燃費は9.5km/Lとなる。
トゥアレグV6のシートはファブリック |
そのほか、トゥアレグ ハイブリッドはクルーズコントロールにレーダーセンサーを組み合わせ、先行車と一定の車間距離を維持する「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」、レーダーにより前方の車両を検知し、衝突の危険性を検知した際にドライバーに注意喚起をし、さらに衝突の危険性が高いと判断した際に各種ブレーキ機能を最大限に高める「Front Assist(フロントモニタリングシステム)」、65km/h以上で走行した際に、フロントガラス上部のカメラで走行中の車線をモニタリングし、車線を逸脱した場合に注意喚起を行う「Lane Assist(レーンキープアシストシステム)」、30km/h以上で走行中にリヤバンパーの2つのレーダーセンサーが接近車両を検知すると、ドアミラーの専用インジケーターが点灯する「Side Assist(レーンチェンジアシストシステム)」といった最先端の運転支援技術を搭載する。
ACC(アダプティブクルーズコントロール) | Front Assist(フロントモニタリングシステム) | |
Lane Assist(レーンキープアシストシステム) | Side Assist(レーンチェンジアシストシステム) |
(編集部:小林 隆)
2011年 1月 19日