フォルクスワーゲン、4ドアクーペ「パサートCC」を改良 5シーター化、自動ブレーキ搭載、エンジン出力向上など |
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、「パサートCC」を改良し、1月下旬に発売する。価格は次のとおりだが、従来比で「2.0TSI」は11万円の値下げ、「V6 4MOTION」は5万円の値上げとなる。
モデル | 価格 |
2.0TSI | 495万円 |
V6 4MOTION | 625万円 |
ミッドサイズサルーンのパサートをベースに、より「長く広く低い」スポーティーなルックスを与えられた4ドアセダン。日本には2008年11月に導入された。車名の「CC」は「コンフォートクーペ(Comfort Coupe)」の略で、同社ではパサートCCを「4ドアクーペ」と呼んでいる。
V6 4MOTION | 2.0TSI | |
2.0TSI | V6 4MOTION。5シーターに変更された | コーンシルクベージュ&ブラック/レザー(ZV)のシートは受注生産 |
パサートCCは4シーター仕様として導入されていたが、マイナーチェンジで全車5シーターに変更、あわせて新デザインのウッドデコラティブパネルを装備した。また、ブレーキエネルギー回生システムを装備した。
さらに、レーダーで前方の車両や障害物を検知して警告するフロントモニタリングシステム「フロントアシスト」に、「シティエマージェンシーブレーキ」機能を新たに装備。シティエマージェンシーブレーキは、30km/h未満で前方障害物への衝突の可能がある場合、自動的にブレーキをかけて衝突の回避、ダメージ軽減を図るシステム。
シティーエマージェンシーブレーキ付きのフロントアシストは、V6 4MOTIONに標準装備されるほか、2.0TSIにはアダプティブクルーズコントロール「ACC」、レーンキープアシスト「レーンアシスト」、パークディスタンスコントロール、フルカラーマルチファンクションインジケーターなどとともに「テクノロジーパッケージ」としてオプション設定される。価格は30万4500円。
2.0TSIの「RCD 510」 | フルカラーマルチファンクションインジケーター | シティーエマージェンシーブレーキ |
アダプティブクルーズコントロール「ACC」 | V6 4MOTIONの4WDシステム |
2.0TSIは、従来同様に2リッター直列4気筒DOHCターボエンジンと6速デュアルクラッチAT「DSG」を搭載するが、最高出力が147kW(200PS)/5100-6000rpmから155kW(211PS)/5300-6200rpmに変更された。最大トルクは280Nm(28.6kgm)のままだが、発生回転数が1700-5000rpmから1700-5200rpmに変更されている。
さらに従来標準装備していたHDDカーナビ「RNS 510」をCDオーディオシステム「RCD 510」(6連奏CDチェンジャー内蔵、MP3/WMA再生)に変更し、アルミホイールのデザインも新しくなった。
ボディーサイズは4815×1855×1420mm(全長×全幅×全高)で、従来より5mm低くなった。
V6 4MOTIONのパワートレーンは従来通り、3.6リッターV型6気筒DOHC+6速DSGに、4WDシステムの組み合わせとなっている。最高出力は220kW(299PS)/6600rpm、最大トルクは350Nm(35.7kgm)/2400-5300rpm。
ボディーサイズは4815×1855×1425mm(全長×全幅×全高)。
(編集部:田中真一郎)
2011年 1月 25日