フィアット、社会貢献活動「シェア・ウィズ・フィアット」開始 |
東京 青山のフィアット・カフェ |
フィアット グループ オートモービルズ ジャパンは2月1日、「シェア・ウィズ・フィアット」と名付けた社会貢献活動を開始した。
2011年を通して、同社が3つの社会活動団体を支援するもの。寄付のほか、団体へのフィアット「500」の貸与、東京 青山の同社ショールーム「フィアット・カフェ」での様々なイベントの開催、同活動のWebサイト提供など、その内容は多岐に渡る。また、支援する団体が増える可能性もあると言う。
シェア・ウィズ・フィアットでの活動 | シェア・ウィズ・フィアットで支援する3つの団体(左)とその代表 |
TFTの仕組み |
支援する団体は「TABLE FOR TWO Inetrnational」(TFT)「日本ブラインドサッカー協会」「ルーム・トゥ・リード・ジャパン」(RTR)の3つ。
TFTは、先進国が肥満などの飽食に苦しむ一方で、開発途上国は飢餓に苦しむという「食の不均衡」問題に取り組んでいる団体。先進国でカロリーの低い健康的なメニューを提供し、それに20円を上乗せ。その20円でアフリカ諸国に、栄養学的にバランスのとれた学校給食を提供する活動を続けている。
シェア・ウィズ・フィアットでは、スローフードの紹介イベントや、TFTによるレシピの配信などを行うほか、フィアット・カフェでもTFTのプログラムに則ったメニューを提供する。
日本ブラインドサッカー協会は、視覚障害者によるサッカー「ブラインドサッカー」を通じ、視覚障害者fの社会参加や健常者との交流を促進する団体。
シェア・ウィズ・フィアットでは、クラブチャンピオンシップの開催や記念グッズの制作などを行う。
RTRは、図書館・学校の建設、現地語の図書出版、女子への奨学金支給など、開発途上国への教育を支援することで、生活の向上を目指す団体。
シェア・ウィズ・フィアットでは、フィアット・カフェへの専用ライブラリーの設置やイベント開催などを行う。
ヘグストロム社長 |
同社は1月31日、フィアット・カフェでシェア・ウィズ・フィアットの発表会を開催した。
同社のポンタス・ヘグストロム社長は「フィアットは2008年に『500』の販売を期に新たに活動を始めた。経済危機にもかかわらず2009年は13%、2010年は30%の成長を遂げ、日本で最も速く成長した会社の1つになった。春までには、『500』の販売台数が1万台に到達する」と、業績が順調に伸びていることをアピール。
「『500』を通し、今まで以上に私たちの商品やブランドが顧客やファンにサポートされている。だから、世界中の助けを必要としている人たちを支援していくことは、私たちにとって非常に自然なこと。少しでも恩返ししたいと思っている。フィアットはコミュニティになにかを還元しなければならない」と、シェア・ウィズ・フィアットの精神を述べた。
発表会にはヴィンチェンツォ・ペトローネ駐日イタリア大使が出席。「日本では、イタリアはライフスタイルとか家具、デザイン、クルマなどで知られている。しかしアフリカにいるボランティアの数は、イタリア人が一番多い。日本でもイタリアの会社が、社会的に責任を果たしていることを誇りに思う」と述べた。
フィアット グループ オートモービルズ ジャパンの業績は順調 | ペトローネ大使 |
(編集部:田中真一郎)
2011年 2月 1日