MINIより小さいサブコンパクト「MINIロケットマン」コンセプト 全長3.4m、3+1人乗りレイアウトを採用、ジュネーブショーに展示 |
独BMWは、MINIブランドのコンセプトカー「ロケットマン」を、第81回ジュネーブ国際モーターショー(プレスデー:3月1日~2日、一般公開日:3月3日~13日)に出展する。
ロケットマンは、現行MINIハッチバックよりひと回り小さい3419×1907×1398mm(全長×全幅×全高)の「サブコンパクト」カー。ちなみに現行MINIハッチバックのサイズは3470×1685×1430mm、クラシックMiniのサイズは3050×1410×1340mm。
ボディーサイズは小さいが、スタイリングは、丸型2灯ヘッドライトと大径グリル、ラップアラウンドウインドーとその上に載ったルーフ、ボディー4隅に配置されたタイヤ、大型センターメーターなど、現行MINIの要素が盛り込まれている。
ボディーをカーボンファイバーによるスペースフレームで構成することで軽量化を図り、フロントのグリルやフロントフェンダーとドアの間の外板、インテリアにカーボン素材を露出させて、スタイリング上のアクセントとしている。専用に開発された18インチホイールも軽量化されており、さらに空力的な処理がされている。ルーフは透明な素材にユニオンジャックのグラフィックを描いたもの。これらにより平均燃費は約33km/Lとしている。
「3人+1人乗り」と称しており、通常は前に2人、助手席の後ろに1人の3人乗車を基本としつつ、短距離の移動なら運転席の後ろにも人を乗せることができるようになっている。なお運転席はシートのほかにインストゥルメントパネルも前後にスライドするようになっている。
ドアはダブルヒンジジョイントを持ち、前方を支点に開くのではなく、横方向にスライドして開く。ドアにはサイドシルが一体化されており、ドアの開閉機構と合わせ、狭い場所でも乗り降りしやすいとしている。
またリアゲートは上下分割式で、上半分は屋根を支点に上方に開く一般的なハッチだが、下半分は引き出しのように手前にスライドするようになっている。下半分は引き出したままロックすることができ、室内に収納できない長尺物などをここに立てて運ぶことができる。
ヘッドライトはLEDで、中央部がハイビーム、その周囲のリングライトがロービームとなっている。テールランプはアーチ状に成形され、内側がターンシグナルランプとして発光する。
室内では、大型センターメーター部にインフォテインメントシステム用のディスプレイを搭載。インフォテインメントシステムの操作は、ステアリングホイールに設けられたトラックボールとスイッチで行う。
また、センターメーター部には取り外し可能なコントロールユニットを装備。このユニットはコンピューター上でカーナビのルート設定ができるほか、音楽を転送してプレイリストを作ったり、連絡先データを保管することができる。
(編集部:田中真一郎)
2011年 2月 23日