ダイムラーAG、オープントップボディーのEV「スマート forspeed」 5kW出力アップするブースト機能搭載。ジュネーブショーで公開 |
独ダイムラーAGは2月22日(現地時間)、第81回ジュネーブ国際モーターショー(プレスデー:3月1日~2日、一般公開日:3月3日~13日)で電気自動車(EV)「スマート forspeed」を公開すると発表した。
スマート forspeedは、オープントップボディーを採用した2名乗車モデル。
同社は、2009年から電気自動車「smart fortwo electric drive(スマート電気自動車)」の実証実験をドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、フランス、アメリカ、日本など18カ国で行っており、今回発表されたスマート forspeedはその実験から得たデータをフィードバックした、次世代モデル。
搭載するリチウムイオンバッテリー(出力16.5kWh)やモーター(最高出力30kW)のスペックはsmart fortwo electric driveと同様ながら、センターコンソールに用意されるスイッチにより短時間ながら出力を5kW高められる機能を備えており、例えば高速道路などでの追い抜き時などに貢献するとしている。
0-60km/h加速は5.5秒、最高速度は120km/h。smart fortwo electric driveのそれが6.5秒、100km/hであることから、着実に進化を遂げていると言える。フル充電時の航続可能距離は135kmと変わらない。急速充電を使えば45分で80%の充電が可能だ。
エクステリアでは、フロントグリルおよびフロント/リアバンパーに吸気/排気用として開けられるハニカムデザインや、シグナルランプと一体化し、特徴的なパターンで点灯するLEDのフロント/リアヘッドランプなどが特徴的。また大径の18インチホイールを採用し、フロントに205/35 R18、リアに235/30 R18サイズのタイヤを装着する。
インテリアはホワイトとグリーンを基調としたカラーリングで、シフトレバー、ステアリングなどにはブラウンレザーのアクセントがつく。メーターパネル中央には合計10個のLEDランプが備えられ、バッテリーの増減が一目で分かるようになっている。
また、室内はトノカバーによって雨風をしのぐことができ、さらに室内全体に防水加工を施すとともにフロアに排水溝を備えたことで、スマート forspeedにとって天候は深刻な問題ではないとしている。
(編集部:小林 隆)
2011年 2月 23日