三菱、エコな内装表皮材を開発 まずはシートから採用し、天井やトリム用として順次拡大 |
三菱自動車工業は3月9日、PET(ポリエチレンテレフタレート)素材に綿を組み合わせた内装表皮材を、自動車用シートの生地として開発したと発表した。今夏に製品化される。
独自の植物由来材料技術「グリーンプラスチック」の新アイテムとして開発されたもの。これまで自動車に採用されてきた内装表皮材は、耐久性や難燃性の観点からPET繊維の石油由来の材料が使われてきた。
今回開発された新しいシート生地は、PET繊維をベースに植物由来の綿繊維を編み込むとともに、難燃処理を施すことで自動車部品に適合できたと言う。
これにより、原料採取から廃棄までのライフサイクル全体でのCO2排出量を試算した結果、従来品(PET100%)と比較して約2割の削減に成功した。
まずは自動車用シートとして採用するが、今後同素材を用いた天井、トリムの表皮などへの応用を行うとしたほか、素材を入手しやすいことから幅広い車種へ対応していくとしている。
(編集部:小林 隆)
2011年 3月 9日