フォード、新エンジンを搭載した新型リンカーン「MKX」
新アイコン「スプリット・ウイング・グリル」を装着

2011年4月2日発売
630万円



 フォード・ジャパン・リミテッドは、新型リンカーン「MKX」を、4月2日に発売する。3.7リッターV型6気筒エンジン、6速AT、左ハンドルのシングルグレードで、価格は630万円。ボディーカラーはタキシードブラックとホワイトプラチナムが用意される。

 フォードの高級ブランド「リンカーン」のSUVで、2006年に初代が登場した。同社では「CUV」(クロスオーバー・ユーティリティ・ビークル)を名乗る。初代同様に、モノコックシャシーのフロントにエンジンを横置きするレイアウトを採るが、フロントとリアを始めとするエクステリアデザインと、パワートレーンが刷新された。

 フロントマスクには新たに「スプリット・ウイング・グリル」を装着。このグリルは、1941年型リンカーン・コンチネンタルの「ウォーター・スプリット」グリルをモチーフとしたもの。リンカーンブランドのアイデンティティーとして、北米で発売されているMKZ、MKS、MKTにも採用されている。

 3.7リッターV型6気筒DOHCエンジンは「マスタング V6 クーペプレミアム」に搭載されているものと同じ。吸排気独立可変バルブタイミング機構「Ti-VCT」と減速時燃料遮断機構「ADFSO」を採用し、燃費と動力性能を改善した。レギュラーガソリンを使用できる。

 6速ATは「セレクトシフト」付きで、シフトレバーのグリップにあるスイッチでマニュアル操作ができる。

 4WDシステムはハルデックスカップリングを採用。通常は前輪駆動だが、状況に応じて後輪にトルクを配分する。さらに「ロールスタビリティ・コントロール付きアドバンストトラック」により、車両の動きに応じて後輪左右のトルク配分を変え、安定性を高める。

 インテリアのトリムはブラックレザーとウォールナット・パネルで、7色に切り替えられるアンビエント・ライティングを備える。

 インテリアの装備には、「マイ・リンカーン・タッチ」と呼ばれるインフォテインメントシステム用のインターフェイスを備える。

 メータークラスターには、中央のアナログスピードメーターを挟んで左右に4.2インチカラー液晶ディスプレイを備える。メーター左はマルチファンクション・ディスプレイで、タコメーター、水温計、燃費計、トリップメーター、燃費履歴、車両設定などを表示。ステアリングのコントロールスイッチで操作できる。右のインフォテインメント・ディスプレイにはハンズフリー携帯電話、オーディオ、コンパス、空調の情報が表示される。

 またインストゥルメントパネル中央には、8インチタッチパネルディスプレイを装備し、こちらにもインフォテインメントの情報表示と操作が可能。ただしカーナビは装備しない。

 マイ・リンカーン・タッチは、「SYNC」と呼ばれる音声コントロールも備えているが、現在のところ対応しているのは英語のみとなっている。

 オーディオシステムは5.1chサラウンドシステム「THX II」を搭載。USBポート、RCAジャック、SDカードスロットを備える。

 このほか、電子制御オートエアコンの他、前席左右シートヒーター&クーラー、後席シートヒーター、ステアリングヒーターを装備する。

 

フォード リンカーン「MKX」
全長×全幅×全高4740×1930×1685mm
ホイールベース2820mm
前/後トレッド1660/1650mm
最低地上高180mm
重量2030kg
乗車定員5名
エンジン3.7リッターV型6気筒DOHC
最高出力227kW(309PS)/6500rpm
最大トルク380Nm(38.7kgm)/4000rpm
変速機6速AT
前サスペンションマクファーソンストラット
後サスペンションマルチリンク
前後ブレーキベンチレーテッドディスク
タイヤ245/60 R18

(編集部:田中真一郎)
2011年 3月 23日