RTC、「RUF(ルーフ)」のラインアップと価格を改定
開発最終段階のV8エンジンを搭載する「RGT-8」の受注を開始

日本での受注を開始したRGT-8

2011年4月26日発表



 ルーフ・オートモーティブGmbH(RUF)の正規輸入元であるRTCは4月26日、ルーフのラインアップと価格を一新したと発表した。今後は「CTR3」「Rt12R」「Rt12S」「RUF Roadster」「RGT-8」の5モデルがラインアップされる。

 また、RGT-8は開発最終段階として生産開始に至っていないが、日本での販売予定価格を2980万円とし、受注を開始した。

CTR3
 CTR3はCTR2の後継車として登場した、エンジンをミッドシップに搭載する後輪駆動モデル。従来モデルに搭載していた水平対向6気筒 3746ccツインターボエンジンは改良を受け、最高出力は515kW(700PS)/7000rpmから553kW(750PS)/7100rpmに、最大トルクは890Nm/4000rpmから960Nm/4000rpmに引き上げられた。

 また、エンジン出力の変更に伴い、トランスミッションは7速シーケンシャルシフトを採用。

 価格は従来モデルから321万円高となる7650万円。

Rt12R
 Rt12RはRt12Sの後継車で、最高出力537kW(730PS)/7000rpm、最大トルク940Nm/3500rpmを発生する水平対向6気筒 3746ccツインターボエンジンをリアに搭載し、6速MTを介して4輪を駆動する。オプションで2WD(FR)車の選択も可能。

 トピックとしてはRt12Sから大幅な軽量化を受けたことが挙げられ、フロントフェンダー、フロントバンパー、フードをカーボン製としたほか、アクリルウインドー、ライトウェイトIRC(インテグレーテッド・ロール・ケージ)、ライトウェイトインテリア、カーボンバケットシートなどによって125kgの軽量化を実現している。車重は1440kg。

 価格はRt12Sから73万円引きの4400万円。

Rt12R

Rt12S
 Rt12Sは、従来の6速MT搭載車に加え、デュアルクラッチAT「PDK」搭載車を新たにラインアップした。

 トランスミッションによって搭載エンジンが異なり、6速MT搭載車はこれまでどおり水平対向6気筒 3746ccツインターボエンジンを搭載し、最高出力504kW(685PS)/7000rpm、最大トルク880Nm/3500-4000rpmを発生。

 PDK搭載車は水平対向6気筒 3800ccツインターボエンジンで、最高出力456kW(620PS)/6500rpm、最大トルク820Nm/3000rpmを発生する。

 価格は6速MT搭載車が4180万円、PDK搭載車が3720万円。

RUF Roadster
 オープンボディーのRUF Roadsterは、水平対向6気筒 3800ccツインターボエンジンと水平対向6気筒 3800cc自然吸気エンジンの2モデルをラインアップする。

 前者は最高出力456kW(620PS)/6500rpm、最大トルク820Nm/3000rpm、後者は最高出力285kW(385PS)/6500rpm、最大トルク420Nm/4500rpmを発生。トランスミッションはいずれのモデルも6速MTを標準とするが、オプションでPDK仕様も選択できる。

 ルーフはすべて閉じたクローズドのほか、ルーフのみを外した状態、リアウインドーを開放した状態(フルオープン)の3種類から選択できる。

 価格はターボエンジン搭載車が4650万円、自然吸気エンジン搭載車が3550万円。

RUF Roadster

RGT-8
 RGT-8は、RUFが白紙から開発を担当したV型8気筒 自然吸気エンジン「RUF 001」を搭載。最高出力405kW(550PS)/8500rpm、最大トルク500Nm/4000rpmと高回転型で、従来型のRGTに搭載する水平対向6気筒 3746ccエンジンと比べ、40kg以上の軽量化に成功したと言い、後輪より後方での重量低減によって運動性能が飛躍的に高まったとしている。トランスミッションは6速MTで、後輪を駆動する。

 現時点では本格的な生産に至っていないものの、日本での受注を開始している。販売予定価格は2980万円。

RGT-8

(編集部:小林 隆)
2011年 4月 26日