富士通セミコンダクター、EV・HEV用モーター制御マイコン3製品 32bitマイクロコントローラー「MB91580シリーズ」 |
富士通セミコンダクターは、フラッシュメモリを内蔵する高性能32bitマイクロコントローラー「FRファミリ」に、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)用の向けマイクロコントローラー「MB91580シリーズ」3製品を追加し、4月下旬に出荷を開始する。
MB91580シリーズは、メインフラッシュメモリ容量、RAM容量の違いにより、MB91F585、MB91F586、MB91F587の3製品をラインアップ。最小容量となるMB91F585のサンプル価格は2000円。パッケージは、LQFP-144の0.5mmピッチとなる。
製品名 | メインフラッシュメモリ容量 | RAM容量 |
MB91F585 | 576KB | 48KB |
MB91F586 | 832KB | 64KB |
MB91F587 | 1088KB | 96KB |
今後のロードマップ |
いずれも、EV・HEVの三相モーター制御に必要なレゾルバセンサー(モーター制御に用いられる回転角センサーの1種)専用のインターフェイス回路を搭載。システムコストの削減を図るとともに、EV・HEVモーターに要求される高いトルク応答制御処理を実現。内蔵CPUに搭載されたFPU(浮動小数点演算専用ユニット)により、ベクトル変換などを高速に演算。高速なフィードバック制御の実現によりモーターの運動性能の向上、省エネルギー化に貢献すると言う。
このMB91580シリーズは、同社のエコカー向け動力モーター制御用LSIとなり、90nmの製造プロセスを採用。今後の製品ロードマップも公開しており、2014年/2015年には第2世代製品を、2015年/2016年には第3世代製品を予定している。
(編集部:谷川 潔)
2011年 4月 28日