トヨタ、EV、PHVのワイヤレス充電の実用化に向けた技術提携
埋め込みの定置式充電器によってコードレスでの充電が可能に

車両向け非接触充電のイメージ

2011年4月27日発表



ワイトリシティでは地面に埋め込んだ定置式充電器と車載機器が共鳴することでワイヤレス送電が可能になる共鳴方式を採用する

 トヨタ自動車は4月27日、米ワイトリシティ・コーポレーション(マサチューセッツ州)と車両向けの非接触充電技術の実用化と普及促進に向けた技術提携に合意するとともに、同社の増資の一部を引き受けると発表した。

 ワイトリシティは、充電器(送電側)と機器(受電側)をコードで接続することなく、ワイヤレスでの電力伝送が可能な非接触充電技術の開発を行っている。

 携帯電話などの充電器で実用化が進む電磁誘導方式とは異なる共鳴方式を採用し、地面に埋め込んだ定置式充電器と車載機器が共鳴することによってワイヤレス送電を可能にする。この方式のメリットは、充電器と機器の距離が離れていても、高い効率で電力を伝送できることだと言う。

 この共鳴方式による非接触充電技術が実用化されれば、今後投入予定のプラグイン・ハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)の充電の利便性が飛躍的に向上することになる。トヨタは、この共鳴方式による非接触充電技術はクルマへの搭載に適しているとして、早期の実現を目指す。

(編集部:小林 隆)
2011年 4月 28日