パイオニア、先行車や車間を認識する新型「カロッツェリア サイバーナビ」4製品 「AR(拡張現実)スカウターモード」搭載。ドライブレコーダー機能も |
パイオニアは、「AR(拡張現実)スカウターモード」を搭載した新型「カロッツェリア サイバーナビ」4製品を5月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、23万円前後~30万円前後。
AVIC-VH09 | AVIC-ZH09CS | AVIC-ZH09 |
製品形態 | 商品名 | 型番 | 店頭予想価格 |
1DIN+1DIN | 7V型ワイドVGA地上デジタルTV/ DVD-V/CD/Bluetooth/USB/SD/ チューナー・5.1ch対応・ DSP AV一体型HDDナビゲーション クルーズスカウターユニットセット | AVIC-VH09CS | 30万円前後 |
7V型ワイドVGA地上デジタルTV/ DVD-V/CD/Bluetooth/USB/SD/ チューナー・5.1ch対応・ DSP AV一体型HDDナビゲーション | AVIC-VH09 | 25万円前後 | |
2DIN | 7V型ワイドVGA地上デジタルTV/ DVD-V/CD/Bluetooth/USB/SD/ チューナー・5.1ch対応・ DSP AV一体型HDDナビゲーション クルーズスカウターユニットセット | AVIC-ZH09CS | 28万円前後 |
7V型ワイドVGA地上デジタルTV/ DVD-V/CD/Bluetooth/USB/SD/ チューナー・5.1ch対応・ DSP AV一体型HDDナビゲーション | AVIC-ZH09 | 23万円前後 |
サイバーナビは、カロッツェリアのフラッグシップモデル。1DIN+1DINメインユニットタイプ「AVIC-VH09CS」「AVIC-VH09」、2DINメインユニットタイプ「AVIC-ZH09CS」「AVIC-ZH09」があり、型番にCSが付加されているのは、ARスカウターモードの実現に必要な「クルーズスカウターユニット ND-CS1」(5万2500円、5月下旬発売)、NTTドコモのFOMA回線を利用する「データ通信ユニット ND-DC1」(2万6250円、5月下旬発売)を同梱したモデルになり、AVIC-VH09CS、AVIC-ZH09CSとも購入から3年間無料で通信機能が利用できる。
いずれも基本機能として、7.0型ワイドモニター(800×480ピクセル)を搭載し、地デジ/DVD-Video/音楽CDなどの視聴機能を持ち、MP3/WMA/DivX/AACの圧縮音楽・映像フォーマットに対応。80GBのHDDを搭載し、音楽CDの取り込みも可能。最大出力50W×4chのアンプを装備する。
クルーズスカウターユニット ND-CS1 | カメラ部の取り付けイメージ |
クルーズスカウターユニット本体の取り付けイメージ | データ通信ユニット ND-DC1 |
■実車映像にルート・車間情報などを重ね合わせるAR技術
これまでサイバーナビでは、2D地図と、ランドマーク表示を行う3D地図の2画面表示などができたが、新型サイバーナビでは、約31万画素のCMOSセンサーを搭載するクルーズスカウターユニットにより前方の状況を撮影・解析し、AR技術を利用してナビゲーション画面内に表示。進むべきルート情報が画面情報に表示されるほか、先行車を認識して推定車間距離を算出。適正な車間距離を保つことをサポートする。
また、車線を認識する機能、青信号/赤信号を認識する機能を搭載し、車線認識では車線をまたぐと画面内の車線の色を変化させることでドライバーに警告。信号色認識では赤信号から青信号に変わる際にアイコンで表示するとともに、停車時に先行車の発進を認識すると、その旨を表示や警告音でドライバーに通知する。
ドライブ中の走行風景を記録する「ドライブメモリー」機能も搭載し、専用パソコンソフト「ナビスタジオ(サイバーナビ用)」の「スカウターマネージャー」で再生することができる。
ARスカウターモード画面。上部にルートが、中央に車間距離ゲージが表示されている | 案内地点までの距離表示 | レーン移動検知。車線認識をしており、左側の白線の色が変わって表示されている |
赤信号検知表示 | ランドマーク表示。車間距離ゲージの左側にコンビニエンスストアのオブジェクトが表示されている | 前方車両発信検知 |
■地図上に道を追加する「ロードクリエイター」
この新型サイバーナビには、地図にない道路でも走行すれば地図上に道路を自動生成する「ロードクリエイター」機能を搭載。一度走行した道路は、次回からは地図上に表示され、ルート検索に使用することができる。
ロードクリエイター機能。左には道がないが、一度走行することで地図上に道が表示されるようになり、ルート検索が可能になる |
地図更新に関しても、マップチャージ機能により毎月更新。3年間無料(2011年5月~2014年4月までを予定)の地図更新、通信モジュールを利用した更新が可能なほか、SDカード経由での更新も可能となっている。
ルート探索に関しては、同社の持つプローブ情報をもとにした、約70万kmの「スマートループ渋滞情報」を利用。スポット情報に関しては、本体内蔵のもののほか、サーバー連携機能を搭載し、テレビ番組で取り上げられた情報などから検索できるようになっている。
また、AV、ナビともインターフェイスを一新。ユーザー調査に基づき、「セントラルメニュー」と呼ぶ使いやすいものを採用し、検索機能に関しても複数単語によるフリーワード検索を採用した。
オンライン検索機能 | フリーワード検索画面。画面下部に、複数単語が入力されている |
サイズと重量は、1DIN+1DINのAVIC-VH09CS、AVIC-VH09のモニター部が178×165×50mm(幅×奥行き×高さ)/2.1kg、ナビゲーション部が178×151×50mm/1.1kg。2DINタイプのAVIC-ZH09CS、AVIC-ZH09が178×167×100mm/2.6kg。
(編集部:谷川 潔)
2011年 5月 9日