独アウディ、EV「R8 e-tron」の開発工場を初公開
2012年後半に市販化

報道陣に公開されたハイルブロン-ビベラッハ工場

2011年5月12日(現地時間)公開



R8 e-tron

 独アウディは5月12日(現地時間)、電気自動車(EV)の2シータースポーツカー「R8 e-tron」の開発工場であるハイルブロン-ビベラッハ工場を報道陣に公開するとともに、R8 e-tronを2012年後半に市販化することを明らかにした。工場内部が公開されるのは今回が初となる。

 R8 e-tronを生産するにあたっては、航続距離を伸ばすため軽量構造であることがもっとも重視された事項だったため、アルミ材を多用する軽量技術「ASF(アウディスペースフレーム)」を採用することを決定。これにより、スチールボディーよりも200kg軽く仕上げることが可能になり、重量は1600kgに抑えられた。

 モーターは4基搭載し、合計で313PSを発生。0-100km/h加速は4.8秒としている。

 なお、R8 e-tronは同社初のEVのため、開発担当スタッフは電気に関するトレーニングを受けると言う。はじめに高電圧を発生する車両の駆動および作業の詳細を学び、次に特定の作業を実施するエレクトロニクス専門家としてのトレーニングと資格認定が行われる。そして最終段階では高電圧車両に関するすべての業務を遂行するべく、専門知識の習得を目指したトレーニングを受ける。それに合格すると、スペシャリストの資格が与えられる。

(編集部:小林 隆)
2011年 5月 19日