横浜ゴムは、独コンチネンタルが開発したスポーツタイヤ「ContiSportContact 5（コンチ・スポーツ・コンタクト・ファイブ）」、セミ・レーシングタイヤ「ContiForceContact（コンチ・フォース・コンタクト）」を7月8日から順次発売するとともに、エコタイヤ「ContiEcoContact 5（コンチ・エコ・コンタクト・ファイブ）」を、9月から発売する。価格はいずれもオープンプライス。

スポーツタイヤのコンチ・スポーツ・コンタクト・ファイブ

■コンチ・スポーツ・コンタクト・ファイブ
　非対称トレッドパターンを採用するスポーツタイヤ「コンチ・スポーツ・コンタクト・ファイブ」は、「安全性に優れたプレミアムスポーツタイヤ」をテーマに開発。

　独自のコンパウンド技術「ブラック・チリ・テクノロジー」を採用するとともに、走行時とブレーキング時で振動周波数が異なる点に注目し、性質の異なる「ロングチェーン・ポリマー」と「ショートチェーン・ポリマー」の2つの特殊ポリマーを配合。ロングチェーン・ポリマーは走行時にタイヤの発熱を抑制し、ショートチェーン・ポリマーはブレーキング時にタイヤの発熱を促進する。

　さらにタイヤのアウトサイドには「マクロ・ブロック・デザイン」を採用し、幅広のショルダーデザインが横方向の剛性を高め、さらに放射状に柔軟性を持たせたブロック形状がより大きな接地面を確保した。

　これらにより、スポーツタイヤのフラッグシップ「ContiSportContact 5P」の走行性能はそのままに、ウェットグリップ性能や耐摩耗性能など安全性能を高めると同時に、転がり抵抗を低減したことでエコ性能も発揮するとしている。

　205/50 R17 93W XL～275/40R20 106Y XLの全18サイズをラインアップするほか、SUV用フラッグシップタイヤ「ContiCrossContact UHP」の後継モデルとして、18インチ以上にはSUV専用サイズも設定している。

・コンチ・スポーツ・コンタクト・ファイブ

・SUV用コンチ・スポーツ・コンタクト・ファイブ

コンチ・フォース・コンタクトは後輪専用も用意される

■コンチ・フォース・コンタクト
　コンチ・フォース・コンタクトは公道でも使用可能なセミ・レーシングタイヤ。

　コンパウンド技術「ブラック・チリ・テクノロジー」にスペシャル・グリップ・レジンと呼ばれる高い粘着性を持つ化学樹脂を配合。

　また、非対称トレッドパターンのアウトサイドには「マクロ・ブロック・デザイン」を採用し、幅広のショルダーブロックが路面にパワーを伝え、横方向の溝が最適な接地面を作り上げることで、限界域での操縦性と最大限のグリップ力を実現したと言う。

　さらに幅広なセンターグルーブと、インサイドに配置された双方向グルーブによって排水性を高めるとともに、ウェット路面での操縦安定性とコントロール性能を両立した。あわせて表面を特殊処理したシリカをコンパウンドに配合し、ウェット路面でのグリップ性能も高めている。

　なお、コンチ・フォース・コンタクトは後輪駆動車でも性能を最大限に発揮できるよう、後輪専用タイヤも設定。タイヤサイズは235/35 ZR19 XL～325/30 ZR19 XLの全4サイズ。

コンチ・エコ・コンタクト・ファイブ

■コンチ・エコ・コンタクト・ファイブ
　コンチ・エコ・コンタクト・ファイブは、最高速300km/hに対応するスピードレンジ「Y」サイズを含む「ハイパフォーマンス・エコタイヤ」として開発されたタイヤで、構造、プロファイル、パターンなどを全面的に見直した。

　これにより、転がり抵抗を大幅に低減するとともに、ウェット路面でのグリップやブレーキング性能を高めたほか、耐摩耗性能や乗り心地も向上したと言う。

　なお、コンチ・エコ・コンタクト・ファイブは欧州自動車メーカーの要求性能を満たすことを前提に開発しており、今後は新車装着用タイヤとしても採用される予定としている。

タイヤサイズは165/70 R14 85T XL～225/55 R16 99Y XLの全7サイズ。