アストンマーティン、「V12 ザガート」の生産を2012年に開始 150台限定、価格は33万英国ポンド |
英アストンマーティンは7月7日(現地時間)、クーペモデル「V12 Zagato(ザガート)」を2012年夏に生産開始すると発表した。生産台数は150台のみで、価格は33万英国ポンド(消費税抜き)。2012年下半期に納車を開始する予定。
V12 ザガートは、同社の象徴的なモデルの1台である「DB4 GT ザガート」が50周年を迎えることから、イタリアのカロッツェリア「Zagato」とコラボレーションして開発された。5月に北イタリア・コモ湖畔で行われた自動車コンクール・デレガンス「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」でワールドプレミアを果たし、6月に行われたニュルブルクリンク24時間レースでレースデビューを飾っている。
「V12 ヴァンテージ」をベース車両とし、最高出力380kW(517PS)、最大トルク570Nmを発生するV型12気筒 6.0リッターエンジンを搭載。シャシーには接合アルミニウム・プラットフォームを採用し、ボディーパネルはハンドメイドによるアルミニウムとカーボンファイバー製とした。さらにザガートデザインの特徴とも言えるダブル・バブル・ルーフを採用している。
装備面では、フロントとリアにカーボン製のディフューザー、ピレリ製の20インチタイヤ、ブレンボ製ビックキャリパーを装着し、室内にはロールバーが張り巡らされる。
V12 ザガートについて、最高経営責任者のDr.ウルリッヒ・ベッツ氏は「そのスタイル、独自性、高度なクラフトマンシップによって、98年におよぶアストンマーティンの歴史においてもっとも貴重な1台になる」「アストンマーティンのアイコンとも言えるDB4 GT ザガートと並び、V12 ザガートは次の50年を代表するモデル」と語っている。
(編集部:小林 隆)
2011年 7月 21日